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九州道の駅探検記

第44回
番外編~A-Zスーパーセンター(鹿児島県阿久根市)~

過疎の傾向にある土地で成功した大型スーパーとして、しばしばメディアで取り上げられる鹿児島県阿久根市(市長と議会の問題で全国で有名になっていますが・・・)にある、A-Zスーパーセンターに行ってきました。売り場面積が1万1635m2(約横幅200m、奥行き100m)もあり、ありとあらゆる商品を販売しています。生鮮食料品から日用雑貨、大工道具、自動車販売、セルフ式ガソリンスタンド、車検まで取り扱っており、「まさに売ってないものが無い!」お店です。しかも人口わずか2万7000人の町なのに24時間営業なんです。

 特徴としては(Wikipediaより引用)
1、取り扱い品目は、ありとあらゆる品目に及んでおり、この店に来ればほしいものが全て揃うであろうという、消費者(特に高齢者)の期待に目を向けている。消費者から商品の要望があれば取り揃えるをする徹底ぶり。取り扱い品目は約32万アイテム
2、片道100円の送迎バス(阿久根店のみ)があり、電話予約すれば1人暮らしの高齢者や、移動手段を持たない住民も来店することが可能。また帰宅時には、購入した製品を玄関先まで運んでくれるなど、体が弱いお年寄りには助かる配慮がある。
3、来客は食料品や生活品を、1週間分〜2か月分と一度に大量に購入していく。客は、持ち帰る嵩(かさ)を減らすため、キャベツの表面を捨てられるようになっているが、別の客はそれを無料で持ち帰ることができ、動物のえさに利用するなどムダが生じない工夫がある。
4、夜9時から翌朝7時までの売上げが、全売上げの3割を占めるという。
5、共働きの家族が、仕事のあとに子どもをつれて来店するため、夜9時以降でも子どもたちが店内を走り回る姿が見られる。地方の人は、夜は早く就寝すると考えられていた生活パターンに、変化がおきている。
6、60歳以上と身体障害者には、消費税分をキャッシュバックするサービスがある。
7、定年制度を設けていないため、60代以上の高齢の従業員もいる。
8、店舗は社長の意向ですべて平屋建てになっている。平屋建ての理由は、牧尾英二社長いわく「(高齢者にとって)階段の上り下りは煩わしいだけ」。

 私自身がお店を見て感じたのはあらゆる世代に対応した品ぞろえです。各売り場が地方にある専門店より充実した品ぞろえで価格も低く抑えられています。NB商品だけでなく地元の生産者が作った商品や、地元漁協から仕入れた鮮魚、地場産品おみやげコーナーもあり、観光客が立ち寄っても面白い店です。駐車場には他県ナンバーも多く見られました。店内にはちょっとした軽食コーナーもありおじいちゃんやおばあちゃんの憩いの場になっています。

 特に圧巻だったのが、車の販売コーナーです。販売車は軽自動車(軽乗用車、軽トラック、軽ボックス)のみと徹底しています。地方では、1人に1台というのが常識ですので、維持費の安い軽自動車に人気が集まります。またその展示台数も大型の中古車センター顔負けです。話を聞いたところ多い月で月間200台が売れるらしく、もうすでにクルマ屋で売る時代ではなく、人の集まる場所で売る時代になってきたのかと感じました。

 地方でここまでの店舗を見たことがありませんでした。普通であればこんな立地には出店しないと思います。しかしそれを逆手にとって大成功を収めているところには感動モノです。社長いわく「前例否定」が成功の秘訣とか・・・。

(写真1)
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(写真2)
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(写真3)
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