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九州道の駅探検記

第46回
鹿児島県道の駅探検記(たるみず)No41

 先日、鹿児島県の道の駅たるみずに行ってきました。ご存知の方も多いと思いますが、なが〜い足湯が有名で大変人気のある駅です。
当日は天気も良く、目の前の桜島がきれいに見えておりたくさんのお客さんが足湯を楽しんでらっしゃいました。

【写真1】
 大塚支配人にお会いして、最近の状況をインタビューしてきました。
GW前にレストランを地元産の魚介類や農産物を使用したバイキング形式に業態変更されています。当日は平日(木曜)でしたが昼食時ということもありウェイティングが出ていました。かなり人気のようです。この業態変更の為、従業員教育を近隣の道の駅バイキングレストランに派遣して研修を受けさせたらしく、道の駅同士の人材の交流も実践されています。
また施設外(域外)での販売及びPRを強化するために外販部を強化しており、大阪や東京に定期的な出荷もされています。加工品と果物類が主な出荷物だそうです。最近大阪でのイベントで地元産びわ(8個パック)を現地価格と同じ300円で販売したところ1,200パックが数時間で売り切れたそうです。その後大阪の百貨店を訪問したところ、おんなじ量目のびわが800円で販売されており、都市圏での価格の設定に勉強不足を感じたとのことでした。300円なら数時間で売り切れるわけです。私も300円のびわを購入して食べてみましたが、見た目は劣りますが味に関しては遜色ありませんでした。経営者の考え方の違いですが現地と同じ価格で売る考え方と、送料や経費をプラスした価格で売る考え方があります。私の考え方は、地域のブランドを守るためや、販路拡大を図るためにも途中に問屋が入ってもお互いに利益が確保できる価格設定が必要と思います。お客さんには安ければ喜ばれますが、過度の安売りは消費者に渡る過程にかかわる企業利益が確保できず長続きしないように思われます。

現在、お客様の入込に頭打ちした感のある道の駅ですが現状に満足せず、新しい試みに挑戦する道の駅の姿を、たるみずに見た気がします。業態変更や外部販売の強化など道の駅にしては先進的な取り組みですが、まだまだ民間企業に比べれば動きが鈍いのが道の駅です。基本的なコンセプトをしっかり守りながら新しい試みに挑戦していく攻撃的な道の駅が九州にも多く誕生する事を期待したいと思います。

桜島がきれいで何枚かとりました。
【写真2】【写真3】

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(写真2)
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(写真3)
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