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九州道の駅探検記

第42回
鹿児島県道の駅分科会No38

今月23日、鹿児島県桜島で行われた「九州道の駅連絡会鹿児島県分科会」に出席してきました。分科会会長である道の駅桜島の白川支配人のご厚意により出席させていただきました。目的としては鹿児島の道の駅の現状を駅長から直接聞くことと、大分県でも設立準備中の道の駅連合を鹿児島県でも設立して欲しいと提案する為です。

 分科会には17駅中11駅が参加、鹿児島県国道事務所の担当者などが出席されていました。今回の最大の議題は「道の駅連絡会」の事務局を担当している「(財)道路保全技術センター」が民主党による事業仕分けにより今年度末に解散する事になり、来年度からの事務局をどうするかということでした。主観の違いですが、私は現状の道の駅連絡会は、正会員として出席していた経験からあまり必要性を感じていません。スタンプラリーや道の駅弁といった枝葉の企画だけじゃなく、道の駅ブランドの維持発展の為の基準作りや道の駅を核とした地域活性を真剣に討論するなど、次元の高い討論をする場として機能して欲しいと考えています。

 私の連合化の提案に関しては、賛成意見、懸案意見等が出ました。道の駅桜島はすでに外部販売が道の駅収益の一部として確立している意見や、垂水が外部販売部門を立ち上げ今後、積極的に行っていきたいと言った意見が出されました。末吉(すえよし)は東京の小売店舗と実験的に販売をおこなったが商品が生鮮品だったので送料や日持ち等の問題で長続きしなかったため外部販売は難しい等の意見もあり貴重な情報を頂きました。

また各駅の現状報告では、各駅が抱えている問題として指定管理者の問題と、売り上げの減少についての話が大部分を占めました。地元肥料会社(山有)が運営する「道の駅たからべ」や、「道の駅くにの松原おおさき」、「道の駅松山」の3駅が来期から指定管理者が変わり、その他の駅も入札を控え、応札してくる企業が数社づつあるようです。なんとか赤字を出さずに契約期間を終わらなければ契約更新が危うくなると皆さん危機感を持っておられます。

 また各駅ほとんどが前年度売上対比マイナスになっており、桜島火山の爆発による観光客と減少と農作物被害による商品数の減少、高速道路延長による立寄り客の減少、原油高騰によるフェリーの減便や廃止の影響、近隣に類似施設が出来た影響、などでした。
売上減や集客減という現状は、私も各駅を定期的に訪問し実感として感じていたことですが、現場の方々に直接話を聞くと厳しい現実がヒシヒシと伝わってきました。

 連合化に関しては今会議で提案したのみでしたので、今後各駅を訪問し駅長と話し合いをしながら煮詰めていきたいと思います。


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