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九州道の駅探検記

第34回
九州道の駅連絡会議鹿児島分科会No30

今回のレポートは前回桜島のレポートでは伝えきれなかった、鹿児島県の道の駅全体の動きをレポートします。

九州道の駅連絡協議会 鹿児島分科会会長である道の駅桜島の白川支配人からお話を伺いました。

 私は5年前、駅長時代に連絡会議に出席したことがありますが何も決まらず懐疑的な印象を持っていました。しかし今回御話を聞いて5年の歳月で大分様変わりしてきた印象を持ちました。お話を聞いた鹿児島分科会だけなのかはわかりませんが、鹿児島分科会では「特産品の販売促進」という具体的な目標があり、各駅での持ち回りの即売会や、商品の共同開発、苦労されている駅への応援イベント、地場百貨店での催事開催など積極的に共同体として活動されています。

 しかし、いくら声をかけても積極的でない駅や、指定管理者の切り替え前で新しい試みに参加を控える駅があるなど、会長としてベクトルを合わせるのに非常に苦労されたそうです。そういった経験から「ある程度強権的に決断していかないと何も決まらない!」に行き着いたそうです。ここがただの連絡の会議になってしまうか、意義のある会議になるかの違いと思います。

 また現状では分科会会長の任期は1年であり、事を起こし実現するためには短すぎるということで3年程に任期を延ばすべきとお話しされていました。私も同感です。

 最後に白川会長と同意見で話し込んだ内容が、指定管理者の選定方法である「実績ではなく受託費の入札金額しだい」という制度(地域によっては制度が違いますがこの選定方法が一番多い) に関してです。
行政が地域活性化目的で整備した道の駅を、実績がなくても安い金額で運営してくれる所に委託しますというのはあまりにも矛盾を感じます。「道の駅は地域のショールーム」という考えを持つ私としては、地域活性を経営の根幹に据えた企業または団体が運営を続けてほしいと考えます。
売れれば何でも的な駅が増えてくると「道の駅ブランド」も崩れていってしまいます。そのブランド崩壊が私と白川会長が一番危惧していることです。


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