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九州道の駅探検記

第22回
熊本県道の駅探検記No19

(写真1)道の駅せせらぎ郷かみつえ
(写真1) 道の駅せせらぎ郷かみつえ

先日、道の駅せせらぎ郷かみつえ(写真1)に訪問してきました。この駅は大分県日田市(旧日田郡上津江村)にある廃校になった小学校を再利用した道の駅です。この旧上津江村は日田市の中心部から車で50分ほどかかる山間地に位置し、きれいな川の水(写真2)を利用したわさび作りが盛んです。高地という気候ときれいな水で大変質の良いわさびです。

今回は物産館店長とお話させていただきました。道の駅運営に関してと言うより上津江村と限界集落の現状が話題の中心となりました。

 (写真2) きれいな川の水
(写真2) きれいな川の水

上津江村では高齢化、過疎化が問題になっています。合併により村で大きな就労の場であった村役場の縮小や農協支所の廃止などで働く場所がなくなり、若い人を中心に近隣の都市部に人口が流出しています。現場に足を踏み入れてみると実感できますが、大自然に囲まれすばらしい環境ではありますが、生活していくうえでのインフラは無きに等しいです。車がなければ移動も出来ず(かろうじてバスだけは運行されていますが・・・)高齢者には非常に厳しい環境です。金融機関は郵便局しかありません。また子育てに関しても厳しい現状があります。中学高までは地域内にありますが、高校は日田市内中心部にしかありませんので、上津江地区からは通えず、子供たちを日田市内に下宿させるそうです。しかし費用が月5〜6万円かかり子供が2人通学させるくらいなら、引っ越したほうがコスト的に得なんだそうです。

そういった状況から、家族全員で日田市内中心部に移住する傾向が最近顕著になり過疎化が急激に進んでいます。そういった現状を道の駅としていかに打開していくかが店長の課題とのことでした。最後に「なんかいい方法ないかな?」と逆に質問されてしまいました。現在のところ打つ手なしのようです・・・・。

今回、限界集落の現場を見、そこに住む人から話を聞いて、限界集落の厳しさを実感しました。こういった集落を活性化する手法はいろいろありますが、地域に若い活力(人材)が少ないためその手法が実行できるかが問題です。対策をせず放置すれば消滅していく地域をいかに再生するか! それにはおじいちゃんやおばあちゃんに頑張ってもらうしかありません!これは来年度取り組むテーマのひとつとしたいと思います。

皆さんの地域で過疎化や高齢化対策の取組みなど事例がございましたら教えていただけると幸いです。

住所:大分県日田市上津江町川原3848-1 電話:0973-54-3514
営業時間:09:00〜18:00
※レストラン:10:00〜18:00 ※情報端末:09:00〜18:00
レストランのみ毎週月曜日がお休み(月曜日が祝日の場合は翌日がお休みです。

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