九州道の駅探検記

第18回
3県11駅探検記No15

(写真1)
(写真1)

久しぶりのレポートになりますが、先日熊本県と鹿児島県、宮崎県の道の駅を訪問してきました。今回は1件、1件の道の駅レポートではなく今回訪問した3県11駅の全体的な状況をレポートしたいと思います。
今回お伺いした駅は、たのうら、坂本、錦、子守唄の里五木(熊本県)、山之口、酒谷、なんごう、日向(宮崎県)、霧島、松山(鹿児島県)です。

熊本県は南部の道の駅が中心で立地による影響はあるもの、全般的に前年並みか若干の前年割れといった経営状況のようです。宮崎県は昨年の「東国原知事の影響で」過去最高の集客と売上を上げたようですがブームも沈静化し、一転して今年は厳しい1年だったというのが一般的な状況です。鹿児島県は「篤姫ブーム」で過去にない活況を呈しいい年だったのことでした。全般的に世の中の金融危機による景気減退の影響はまだ出ていないようです。

 (写真2)
(写真2)

道の駅たのうらの支配人とお話させていただいた際に「今年のガソリン高による影響は?」とお聞きしたところ、前年比で2〜3%の入込客減だったとの事でした。他の道の駅も今年のガソリン高騰の影響はそこまでなかったというのが九州においては実情のようです。
これは消費者ニーズに合致している道の駅という業態が不況に強いことを証明していると、わたしなりに考えています。
九州の駅は冬に雪が降り実質的に集客を望めない地域の駅に比べ、1年中変わりなく集客が可能という恵まれた環境にあります。当然冬季の商品も豊富にあります。しかしそのように有利な環境であるがために、「現状でも食えていける!」という状況もありアグレッシブな攻めの運営をされている駅が少ないのも、物足りないところです。

POP
(写真3)

あのトヨタも営業赤字に転落した今回の世界的金融不況!現在は主に製造業を中心に影響が出ていますが、来る2009年は更なる不況モードで一般の消費も今年以上の冷え込むことが予想されます。道の駅にとっても厳しい年になることは間違いありません。「現状でも食えていける!」駅が「食えなくなる!」可能性はかなり高いです。そういった時代にこそ基本に返って、「自分達の都合ではなく消費者の都合に対応する」ところしか生き残れないと思います。皆さん来年も頑張りましょう!

今年最後のレポートを明るい話題で終われなかったことが残念ですが、道の駅を媒体とした地域つくりで元気な地方が生まれてくれることを祈って今年最後のレポートを終わります。

PS 写真は僕の大好きな道の駅なんごう(宮崎県)のテラスからの写真です。


住所:宮崎県南那珂郡南郷町大字贄波3220-24 電話:0987-64-3055
営業時間:売店 8:30〜17:00 レストラン 11:00〜15:00 トロピカルドーム 10:00〜17:00
休館日:不定休、(トロピカルドームのみ第1、第3水曜日)

  • details
  • 前のページへ
  • 次のページへ

ページTOP