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九州道の駅探検記

第26回
長崎県道の駅探検記No23

今回は長崎県の道の駅「生月大橋(いきつきおおはし)」をレポートいたします。(写真1 生月島の位置)

この駅は九州の北西の端の生月島というところにあり、行き着くまでに大きな橋を2つ(平戸大橋と生月大橋)渡らなければなりません。
しかも2つとも有料道路という集客の観点からすると非常に厳しい環境にある道の駅ですが島特有の文化と自然が残る素晴らしい環境があります。今回初めて訪問しました。
(写真2 道の駅駐車場から見た生月大橋)

突然訪問したのですがスタッフの方々が温かく対応してくれました。お話を伺ったのは今期4月から道の駅を運営している「生月島体験観光協議会」の川渕会長と事務局の湯口さんです。

この島は平成3年に橋が開通するまでは船でしか渡れない島でした。しかし昔から漁業の盛んな街で昔は日本一のクジラ漁の基地として、現在では巻き網漁船が多く操業しており立派な港湾設備も整っています。

川渕会長もおっしゃられていましたが、昔は男なら中学卒業したら船に乗る(漁師になる)のが当たり前で島を出る若者は少なかったそうです。それでも人が足りず出稼ぎ労働者が島にはたくさん居て、最盛期には人口1万人を超える賑やかな町だったそうです。現在では漁業の衰退(国の施策による減船)や橋の開通による人口流失が進み人口6千人程になりました。

道の駅では橋の開通により増えた観光客への対応のため、観光案内と体験メニューに力を入れています。漁業の島ならではの漁師体験や魚の加工体験で修学旅行生を受け入れており、訪問した当日も受け入れ準備の最中でした。ロードサイドの道の駅と違って通過客が見込めない分、島でしか出来ないメニューで目的客の取り込みに注力されています。

今回の訪問で特に感銘を受けたのは道の駅のスタッフが心から生月島を愛していると感じたことです。島の名所を説明するにしても、「是非行って見て欲しい」という心が伝わりました。そのおかげで予定にはありませんでしたが計画変更して道の駅訪問後、島を1周して主だった観光スポットを周ってしまいました。

正直この道の駅は小さな駅で、駅自体は大したことはありません。しかしそこにいるスタッフは島を愛しており、島を訪れたお客様へ、観光パンフレットにのっている情報だけではない生月島の魅力を教えてくれます。ぜひ生月島を訪れる方は道の駅で情報収集して島を観光してもらいたいと思います。

まだまだご紹介したいこともありますが今回はこのへんでおしまいです。
(写真3 島の北端大バエ灯台からの景色)

(写真1)
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 (写真2)
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(写真3)
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