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九州道の駅探検記

第28回
鹿児島県道の駅探検記No25

今回は鹿児島県の道の駅たからべをレポートします。(写真1)

鹿児島県曽於市財部町は農業や畜産業が盛んです。農業では水稲・茶・サトイモ・かぼちゃ等の生産や、焼酎の原料甘藷の生産。畜産業では肉用牛を主な生産基盤とし、全農業所得の半分を占めています。他に養鶏、養豚なども行っている地域です。今回2度目の訪問となりました。

道の駅担当の中内さんからいろいろとお話を伺いました。

道の駅たからべを運営しているのは株式会社山有という民間会社で、農業用肥料を生産している会社です。「かんとりスーパー」というブランド名で全国で製造販売を行っています。また(株)山有はその肥料に使われるYM菌という微生物の特許を取得しており、その技術が全国の下水処理施設、原子力発電所等10ヶ所で活用されています。
また(株)山有では、自社生産している肥料を使った農業を地元で実践しています。道の駅から10分ほど車で走ったところに広大な自社農場があります。(写真2サトイモ畑)そこでは地域の方々を雇用し視察当日はネギやラッキョウの収穫、田植えなどの作業中でした。(写真3)そこで生産された農産物は、道の駅で販売したり、商品の原料にしたり、また運営受託している老人介護施設の食材として活用されています。そこで出る残飯は自社肥料工場に運び込み、また肥料となるといったサイクルです。
素晴らしい地域循環サイクルと感心しました。ここまでの仕組みは九州でも聞いたことがありませんでした。その点をお聞きしたところ、やはり国内外から視察者がたくさん訪れるそうです。

地域によって形態は変化すると思いますが、たからべサイクル(勝手に命名)のような仕組みを、全国の道の駅は目指すべきと思います。昨今、物売りに特化する道の駅が増えていく中で、目からうろこの道の駅でした。
今回の訪問では、肥料工場が時間の都合で見学できませんでした。近々、また伺おうと計画中です。

今回のレポートは道の駅の紹介というより道の駅の地域貢献度やポテンシャルといった点のレポートになりました。これからも道の駅の地域潜在力をうまくレポートしていきたいと思います。

(写真1)
(写真1)

(写真2)
(写真2)

(写真3)
(写真3)


住所:鹿児島県曽於市財部町南俣17-1 電話:0986-28-5666
物販施設:09:00〜18:00
※レストラン:09:00〜18:00 ※情報端末:09:00〜18:00
休館日なし

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