第12回目となります「未知倶楽部ふるさと写真コンテスト」を開催いたしましたところ、お陰様で多数の作品をご応募頂きました。 ご参加いただきました皆様に対しまして心より感謝を申し上げます。
さて、今回公募致しましたテーマは以下です。
【希望】
厳正な審査の結果、以下のとおり入賞作品が決定いたしました。

【審査結果】

【一席】

「光芒」/ 流星号さん

【二席】

「希望の光」/ 流星号さん

【三席】

「相馬の空まで届け鯉のぼり」/ 大樹のホワイトベアーさん

「いつかきっと」/ mayuna322さん

【入選】

「彩りの丘」/ kouroさん

「希望の桜」/ 花風さん

「復興の　希望に燃える　赤き花」/ bunchanさん

【一席作品】（写真をクリックすると拡大表示します。）

ニックネーム：流星号さん
写真タイトル：光芒
撮影場所： 愛媛県 佐田岬

写真のコメント・エピソード：
旅行で佐田岬灯台に行く途中、宇和海に雲間から射す光が、海を走る船を導いているかのように海面が輝き、それはまるで行く先を照らす希望の明かり のように見えます。

【二席作品】（写真をクリックすると拡大表示します。）

ニックネーム：流星号さん
写真タイトル：希望の光
撮影場所：三重県 湯の山片岡温泉。

写真のコメント・エピソード：
三重県の湯の山片岡温泉の駐車場に咲いていた白梅です。
朝日に向かって凛として咲いている姿がとてもきれいでした。

【三席作品】（写真をクリックすると拡大表示します。）

ニックネーム：大樹のホワイトベアーさん
写真タイトル：相馬の空まで届け鯉のぼり
撮影場所：大樹町 歴鮒川水辺プラザ

写真のコメント・エピソード：
大樹町の姉妹都市である相馬市も大きな被害を受けています。
大樹町の風物詩でもある「清流鯉のぼり」、今年は相馬市の空に届けとばかりに元気に泳いでいます。
町民のこの願いが届いているかと思います。

ニックネーム：mayuna322さん
写真タイトル：いつかきっと
撮影場所：道の駅明宝からすぐにある善兵衛桜

写真のコメント・エピソード：
今にも花開きそうな善兵衛桜の隣にあった桜です。今年は大きな災害に遭われた東北地方でも桜がさいたというニュースもよく目にしましたね。毎年春になると綺麗な桜が花開きます。桜もいつかきっとと開花のための準備をしています。桜のように今年は花見どころではなかったという人にもいつかきっとという気持ちでいる人もたくさんいると思います。いつかきっと開花することを望まずにはいられません。

【入選作品】（写真をクリックすると拡大表示します。）

ニックネーム：kouroさん
写真タイトル：彩りの丘
撮影場所：美瑛町四季彩の丘

写真のコメント・エピソード：
初夏の美瑛の丘特有の澄み切った空に浮かぶ白い雲。そしてどこまでも続く丘の花たち。別世界に来ているようだ。

ニックネーム：花風さん
写真タイトル：希望の桜
撮影場所：熊本県南阿蘇村中松「一心行公園」

写真のコメント・エピソード：
数年ぶりに訪れた「一心行の桜」は堂々と咲き誇り、ともすれば沈みがちな心に、暖かい力と希望を与えてくれるようでした。

ニックネーム：bunchanさん
写真タイトル：復興の　希望に燃える　赤き花
撮影場所：道の駅「八王子滝山」

写真のコメント・エピソード：
被災地の皆様も負けずに頑張って下さい。
春は必ず来ますし、花は咲き小鳥たちも歌います、一日も早い復興を祈念します。

【総評】

  5月も終わりを迎え、爽やかな初夏の風を肌に感じる季節となりました。明るい日差しと新緑の眩さに心が弾み、新しい活力が沸きおこるような感覚さえ覚えます。

  震災からちょうど2ヵ月半が経過しました。今年は、例年とは違う春を迎え、不安や悲しみと共に過ごされた方がたくさんいらっしゃったと思います。この度の東北地方太平洋沖地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。未だに落ち着かない日々が続いていますが、それでも少しずつ前向きに、着実に歩み始めているのを実感します。この春に芽生えた草木が生い茂る様に、復興に向けて前進する力が、被災地をはじめ日本中に漲っているように感じます。

  初回から丸5年を迎えます「第12回未知倶楽部ふるさと写真コンテスト」では、こんな時こそ前向きに、希望を持って生きていこうという願いをこめて、「希望」というテーマを設定致しました。今回のテーマに積極的に挑んでくださった皆様に、心より感謝致します。たくさんのご応募、誠にありがとうございました。

  ご応募頂いた作品を一枚一枚手にとりながら、改めて「希望」という言葉のもつ強烈なパワーを感じました。皆様が作品に吹き込んでくださった「希望」は、どれもがキラキラと鮮明に輝き、そこには、復興への祈りや励まし、思いやりや慈しみ、生命力や逞しさ、といった力強いメッセージがあふれていました。作品から届く希望の光に心打たれながら、今回も「テーマ性」を重視して選考させて頂きました。今回の入賞作品は、7作品です。是非ご覧下さい。

【一席】

一席に選ばれた作品は、次の1点です。

『光芒』　ニックネーム：流星号さん
薄暗い大海原に、雲の合間から一直線に差し込む天の光。一隻の小さな船が、その光に導かれながら勇敢に進んでいるようです。神々しく神秘的なその情景は、まるで絶望の淵から徐々に広がっていく「希望の光」を見事に捉えた一瞬のようで、「夜明けは、もうすぐそこまで来ている」という確信が、力強く降り注いでいるかのように感じられます。世界が何か大きなものに守られながら、確かな希望でゆっくりと満たされ、新しく生まれ変わっていく壮大なビジョンを眺めているかのような、独特の世界観を持つこちらの作品を一席に選びました。

【二席】

二席に選ばれたのは、次の1点です。

『希望の光』　ニックネーム：流星号さん
朝の新しい太陽の光に照らされて、小さな梅の花びらが一枚一枚、ぐぐっと背伸びをしているかのようです。まるで、「おはよう！」という元気な声が聞こえてきそうですね。その初々しく咲き誇る梅の花を見つけた作者は、きっと微笑みながらシャッターを切ったのでしょう。光の中で輝くその梅の花のみずみずしい生命力はプリズムのように眩しく、見ている者に明るさと生きる力を与えてくれる希望に満ちた作品です。

【三席】

三席に選ばれたのは、次の2点です。

『相馬の空まで届け鯉のぼり』　ニックネーム：大樹のホワイトベアーさん
清流に沿って元気に泳ぐたくさんの鯉のぼりの姿が圧巻です。春の町の風物詩のようですが、今年は大樹町の姉妹都市である福島県相馬市に向けて、鯉たちはより力強く、青空を泳いでいるのでしょう。復興への願いと応援を背中に乗せて堂々と空をのぼっていく鯉のぼりたちがとても頼もしく、また春の空いっぱいに町中の希望があふれているような心温まる作品です。

『いつかきっと』　ニックネーム：mayuna322さん
開花を心待ちにしていた桜たちも、未曾有の震災に直面し、いささか動揺してしまったのかもしれません。それでも全国各地で今年も鮮やかな桜の花を見ることができました。こちらの作品は、しっかりと蕾をつけた桜の枝が空に向かってまっすぐ伸び、今にも花開こうとする瞬間を捉えています。薄暗い景色の中で凛と輝く蕾が印象的で、春の喜びを届けようと今にも弾けそうなその様子に、春の希望を感じる作品です。

【入選】

入選に選ばれたのは、次の3点です。

『彩りの丘』　ニックネーム：kouroさん
透き通るような快晴の青空の下、赤・黄・紫・オレンジといった色とりどりの花々が一面に咲いています。まるでおとぎ話に出てくるお花畑のようで、思わず心が躍りメルヘンな気持ちになりました。統一感のある豊かな色彩と画面の半分を占める青空とのコントラストが美しく、どこまでも広がりを感じられる爽やかな作品です。

『希望の桜』　ニックネーム：花風さん
満開の桜の花を身につけて堂々と咲き誇る、大きな大きな桜の木。まるでその土地一帯を囲い込むかのような存在感が作品全体から伝わってきます。そんな逞しい桜の木の下で、人々は春の喜びをわかちあっているのでしょう。菜の花畑の黄色がまた鮮やかで、心がぱっと明るくなる春らしい作品です。

『復興の　希望に燃える　赤き花』　ニックネーム：bunchanさん
華やかな赤い花が大胆なカットで表現された、迫力のある作品です。作者の復興への祈りと応援を、この赤い花が力強く代弁しているかのようですね。何枚も重なる豊かな花びらが魅力的で、次々と希望が生まれては広がっていくような前向きさが作品全体にあふれる作品です。

【最後に未知倶楽部より】

今回もたくさんのご応募ありがとうございました。今回の賞品は、�活ﾉ藤園様より協賛を頂きました。賞品の内容につきましては後日ウェブサイト上にて紹介致します。入賞の皆様には準備が出来次第、未知倶楽部より賞品を発送致しますので楽しみにお待ちくださいませ。尚、ご応募いただいた作品は、未知倶楽部ウェブサイトの充実のために活用させていただきます。たくさんのご応募、誠にありがとうございました。次回の「第13回未知倶楽部ふるさと写真コンテスト」の開催につきましては、詳細が決まり次第、会員様向けのメールマガジン及び、未知倶楽部ウェブサイト上にてご案内させていただきます。次回も多くの素晴らしい作品と出会えることを心待ちにしております。