「第10回 未知倶楽部ふるさと写真コンテスト」
2010年6月1日
第10回目となります「未知倶楽部ふるさと写真コンテスト」を開催いたしましたところ、お陰様で多数の作品をご応募頂きました。
ご参加いただきました皆様に対しまして心より感謝を申し上げます。
さて、今回公募致しましたテーマは以下です。
【ふくらみ】
厳正な審査の結果、以下のとおり入賞作品が決定いたしました。
【審査結果】
- 【一席】
- 「ハート 二つ」/ 流星号さん
- 【二席】
- 「チューリップ畑」/ メープルさん
- 「老木の 膨らみ撫でる 桜花かな」/ Bunchanさん
- 【三席】
- 「桜とへのへのもへじ」/ メープルさん
- 「皐月の夕日に燃ゆる」/ 流星号さん
- 【入選】
- なし
「一席作品」(写真をクリックすると拡大表示します。)
ニックネーム:流星号さん
写真タイトル:ハート 二つ
撮影場所:岡山県津山市
写真のコメント・エピソード:
我が家の庭の「華鬘草」(けまんそう)・・・別名「鯛釣草」の花が咲きました。
ぷくっと膨らんだ花が二つ、朝日の中で光ってます。
【二席作品】(写真をクリックすると拡大表示します。)
ニックネーム:メープルさん
写真タイトル:チューリップ畑
撮影場所:秋田県鹿角市
写真のコメント・エピソード:
道路脇に突如現れた、チューリップ畑。 春も終わりの夕暮れ時に、花びらを膨らませた
その姿が可愛らしくて、写真におさめた。
ニックネーム:Bunchanさん
写真タイトル:老木の 膨らみ撫でる 桜花かな
撮影場所:小金井公園
写真のコメント・エピソード:
こんなところのまで生命力が!
【三席作品】(写真をクリックすると拡大表示します。)
ニックネーム:メープルさん
写真タイトル:桜とへのへのもへじ
撮影場所:秋田県本荘市
写真のコメント・エピソード:春を探し歩いていると、奇妙な景色に遭遇した。それは、桜の奥に見える「へのへのもへじ」の大群。
かつて船乗りで、今は卓球場を営むご主人が、海岸に流れ着いたブイに、顔を書き足したものだ。
ここを訪れる人に、元気を与えたいという想いから始めたのだという。この写真を観るたびに、ご主人のまん丸で弾けんばかりの笑顔が思い出される。
ニックネーム:流星号さん
写真タイトル:皐月の夕日に燃ゆる
撮影場所:岡山県津山市
写真のコメント・エピソード:田んぼの畦に生えている雑草の「スイバ(酸葉)」ですが、膨らんだ実が夕陽を浴びて、
まるで燃えているように見えます。
【総評】
2006年3月に未知倶楽部ウェブサイトが誕生してから4年と3ヶ月。定期的に開催し続けてきました「未知倶楽部ふるさと写真コンテスト」も、お陰様で第10回目を迎えました。
私たち未知倶楽部編集部にとって一大イベントの一つであるこの写真コンテスト。回を重ねるごとにご応募いただく作品のレベルがどんどん上がっているような印象を受けます。いつもたくさんの素晴らしい作品をご応募いただき誠にありがとうございます。
今年は、季節外れの雪が降ったり、気温の変化が激しかったりして、例年に比べて春らしい1日が少なかったように思います。そんな2010年の“春”という季節に掲げたテーマは、「ふくらみ」。このたった4文字の言葉に、どのような作品が集まってくるのか、楽しみにしてお待ちしておりました。募集を開始してすぐ、穏やかな春の風景をとらえた一枚や、旅先で出会った思い出の一枚など、皆様の想いが詰まった数々の作品が集まりました。そんな微笑ましい作品をいくつも眺めながら、選考基準である「テーマ性」を一番に重視して選考させていただきました。
さて、今回の「ふくらみ」というテーマ。設定した当初は言葉の通り“ふくらみ”のある、幾つもの発想や広がりを持つテーマだと考えておりました。しかし実際に集まった作品を選考していると、極めて具体的で、限定的だったように思います。この簡単そうで難しい「ふくらみ」というテーマに、積極的に挑んでくださった皆様に心より敬意を表します。今回の入賞作品は5作品です。是非ご覧下さい。
【一席】
一席に選ばれた作品は、次の1点です。
『ハート 二つ』 ニックネーム:流星号さん
朝日の中で朝露がプリズムのように輝き、小さな赤い花が弾けんばかりに膨らんでいます。ハートが二つ仲良く並ぶその様子は、まるで互いに支え合っているようで、生きる喜びも二倍に膨らんでいるかのようですね。
自宅の庭で見つけたそんな命の輝きに、作者はシャッターを切ったのでしょう。ささやかな日常の中で微かに光る春の喜びが写真から零れ落ちるような、何ともみずみずしいこの一枚を一席に選定しました。
【二席】
二席に選ばれたのは、次の2点です。
『チューリップ畑』 ニックネーム:メープルさん
夕暮れ時の空の下、あか、しろ、きいろと鮮やかに咲いているチューリップの花々。丸みを帯びたチューリップの膨らみは、なんとも可愛らしいですね。一斉に咲き誇るその膨らみから、まるで日が暮れるまで歌い続けるチューリップたちの“春の賛歌”が聞こえてくるようです。眺める人をふっと笑顔にさせてくれる素敵な春の一枚ですね。
『老木の 膨らみ撫でる 桜花かな』 ニックネーム:Bunchanさん
老木の膨らみから、美しい桜の花が見事に咲いています。この老木は長い歳月、 毎年春になると精一杯に花を咲かせ、人々を喜ばせてきたのでしょう。昨年より今年、今年より来年と、いつまでも美しい花を咲かようとする生命力が体中から漲っています。桜の木々の図太さ、力強さを様々な角度からとらえた作品です。
【三席】
三席に選ばれた作品は、次の2点です。
『桜とへのへのもへじ』 ニックネーム:メープルさん
へのへのもへじの大群の滑稽なこと。じっと見つめていると、一つ一つの個性的な表情に、思わず吹き出してしまいます。これだけ並んでいると迫力がありますね。まるで彼らは目の前の満開の桜を眺めながら楽しくおしゃべりしているかのようです。桜とへのへのもへじの絶妙なバランスが、興味深く印象的な作品です。
『皐月の夕日に燃ゆる』 ニックネーム:流星号さん
皐月の春というイメージを覆す黄金色の情景。酸葉の膨らみを覆うかのように、夕暮れ時の太陽は膨らみ、画面全体に夕日が溢れています。太陽は沈む瞬間ほど、強い光を放つのでしょうか。そんな夕日の膨らみに照らされ、酸葉の小さな葉も負けじと輝いているようです。
※今回の入選は「なし」という結果になりました。
【最後に未知倶楽部より】
今回もたくさんのご応募ありがとうございました。
入賞の皆様には後日、協賛道の駅より素敵な商品をお送り致しますので楽しみにお待ちくださいませ。尚、ご応募いただいた作品は、未知倶楽部ウェブサイトの充実のために活用させていただきます。ありがとうございました。
次回の「第11回未知倶楽部ふるさと写真コンテスト」の開催につきましては、詳細が決まり次第、会員様向けのメールマガジン及び、未知倶楽部ウェブサイト上にてご案内させていただきます。
次回も数多くの素晴らしい作品と出会えることを心待ちにしております。
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