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未知倶楽部コラム

グリーン・ツーリズム

2006年11月07日

「人と人が交わる所」道の駅は地域と訪れる人の窓口だと感じる日々です。
広島県支部日退協の方々と1泊2日のツーリズムモニターに同行しました。
私は、芋掘り体験とお菓子作り、絵手紙づくりに参加しました。

グリーン・ツーリズムのお出迎え
グリーン・ツーリズムのお出迎えです。
私と田村君とお客さんのお出迎えです。 バスから降りられる人に手を差し伸べたり握手をしながらの出迎えになりました。
手荷物を施設に置きこれからの日程の説明です。 私たちの地域・活動・自分たちの思いなど10分程度のお話をさしていただきました。 「愛媛県産には愛がある」「広島には平和がある」と言う言葉にみなさんから拍手があがり たいへんうれしく思いました。 さっそく芋掘りに出かけることにし、おいこ(しょいこ)竹かごなどもっていただきました。 「おいこ」はみなさん子供のころ見たことがあるとたいへん喜んで下さいました。


芋掘り体験
芋掘り体験の様子。みなさん一生懸命です。
芋掘りは農作業のなかでも重労働でつかれる仕事ですが、 みなさん土の中からいもがでるとたいへんよろこんでくれました。 夜は足腰がつかれたことだと思います。
農産物は、全部きれいでいいものとはかぎりません。 みなさんもったいないと箱に入れて持ち帰っていただきました。

時間を制限したなかでの体験でしたので忙しすぎたかと思いました。 たいへん景色のいいところなのでのんびりと風景を楽しんでほしかったのですが・・・・


前日は日本テレビさんダッシュ村の取材があり、 全国放送で取り上げていただければほんとうにうれしいのですが、 どうかカットにならないようにお願いします。 最近、日本テレビさんとは、縁があるのかニースZEROの取材も受けました。 中村さんのふるさとの風景として11月上旬の放映されるそうです。

芋掘りの後は、さつまいものお菓子づくりに挑戦していただきました。
次回にこのつづきを書きます。


ツーリズムがなぜ必要か

ツーリズムの意味もよくわからないところがありませんか。
私たちは企画会議のような事を何度もしました。 私が担当している芋掘り体験も芋を掘るだけではおもしろく無いという意見の方がいました。 芋掘り体験に付加価値をつけると、いもの代金が高くなるという人、 芋掘りなんてどこでもできるじゃないかと会議中は前にいきません。
私、思うのですが佐田岬の農園で、私という人と芋を掘る体験はここでしかできません。 人は体験として、私をとうして風景、地域の営み、農村体験をすることに価値を見つける ことこそがツーリズムだと私は考えています。

久しぶりに、友人が遠方から訪ねてくれて私と山へ芋掘りに行こうという。
この人の行為には、青い空、青い海を見て、私との会話があり、農村風景がありでいいと思う。
グリーン・ツーリズム 片意地はらずに取り組みませんか。
受け入れる側の楽しくやりたいという気持ちがあればそれでいいと 今回のモニターで教えていただきました。 すなおに、もう一度来ていただけるのであれば、芋掘りの体験が無くても、 山頂からの夕焼け、季節感、磯での魚釣り、やきいも、焼き魚、 レストランやホテルでは体験できないことをいっしょにやりたいと思います。


地域ビジネスの対価

ツーリズムの対価は満足度。
今回のモニターの最後は別れるのが寂しいと涙・涙だったそうです。 きれい事をいくら並べても人は感動もしないし、行動にも移しません。 ツーリズムこそ人と人がつくりだす地域ビジネスだと考えます。

地域のいろいろな方が、「今度の週末そっちに行くからいっしょにミカン狩りにつれていってよ、 お弁当は山で食べましょう。夜も泊めてよ、芋焼酎でも飲んで佐田岬のよもやま話でもしましょう。」 となればいいのにと考えてます。

後編『グリーン・ツーリズム(2)』に続きます……

執筆者

道の駅瀬戸農業公園 成本利久

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