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未知倶楽部コラム

道の駅訪問記〜青森編〜

2008年03月27日

25日、26日青森県の道の駅を訪問しました。毎度のことですが一気にご報告します。

先回1月中旬に青森を訪れた時は一面雪景色でしたが、今回は雪の下に隠れていた風景が表に現れ、全く違う様を見せていました。

今年一番の陽気。13度近くまであったと思います。勇壮な岩木山が津軽平野に広がっておりました。

1)道の駅つるた:


鶴の里とお米、スチューベン(ぶどう)で有名なところです。精米、豆腐、テンペ、和菓子、パンの加工施設を持っております。

お会いしたのは一戸駅長。大変なアイディアマンです。スチューベンはとても香りが良く、大人の好むぶどう。このエキスを使ったジュース、まんじゅう。糖尿病を始め体に良い大豆を加工したテンペ。圧巻なのは‘でかいパン’。4人から5人分の大きさの焼きそばパン、コロッケパン、アンパン、メロンパン。単なるパンでは差別化できない、どうせならでかくという発想で飛ぶように売れています。

一戸駅長の想い。米食を大切にすること。町内の学校給食は100%米だとのことです。次にどんな面白いアイディアが飛び出すのか目が離せない道の駅です。

2)道の駅なみおかアップルヒル:


ここは青森県随一の売上を誇る道の駅です。‘おぼこいリンゴ’という商標を登録され、単なるリンゴジュースとは差別化してブランド商品として東京にも売り出しております。

佐藤駅長とお話しました。常に危機感を忘れず、外に打って出るのが佐藤様のお考えです。従業員の教育にもご熱心で皆きびきびしており、全国至る所へ外商に出ております。また、情報発信にもご熱心で、未知倶楽部HPでは毎日駅長コラムを更改され、津軽弁講座を開いております。

なみおかアップルヒルの強みはリンゴ。この強みを極限にまで高めようとされる姿勢が感じられます。

3)道の駅トーサム(十三湖高原):


十三湖は大和しじみの産地として有名です。

お会いしたのは山内駅長さんです。58歳の時に町の企画観光課の課長職を最後に13年に亘りこの道の駅の運営に携わってこられました。公設民営方式、つまり施設は公が作るが運営は民営という方式を全国でもいち早く取り入れた道の駅です。役場職員の時代に町の発展のために企業誘致、地域PRを数々の成果を収めた方です。

ここは夏場になると沢山の方が訪れます。キャンパーも多く訪れます。ここの特産品の最大の売りはなんと言っても、シジミ商品。シジミのエキスは肝臓に良く効きます。山内駅長さんは今年の6月に退職をされるということです。優秀な後任を見つけることが出来、安心されていました。
13年にわたるご活躍に対して心からご苦労様と申し上げたいです。

4)道の駅浅虫温泉ゆ〜さ浅虫:


湯の島が目の前に見える位置にある温泉施設付きの道の駅です。

細井駅長、安田マネージャーからお話をお伺いしました。

細井駅長は常に道の駅を通じてどうしたら浅虫温泉、津軽半島の経済発展に寄与出来るかをお考えの方です。「津軽道の駅の会」の会長をされています。ここの最大の売りは、カシス(黒房すぐり)です。ヨーロッパではベリーの王様として知らない人はおらず、フランス料理店のアペリティフ(食前酒)キールロワイヤルに入っている果汁です。カシスジュース、羊羹始め多くの特産品を販売しております。いかにカシスのブランド力を日本で高めるかを考えておられます。なみおかアップルヒル同様に情報発信にはご熱心。朝ぶろというブログでデイリーな動きを発信されております。

もっともっと書きたいことがありますが、ひとまずここでやめます。

最後に、津軽はこの地が生み出した偉人によって語ることが出来るかもしれません。

太宰治。寺山修二。

→とてもナイーブで思索的。

棟方志功、淡谷のりこ。

→とても奇抜なアイディアと優れた行動力の持ち主。

吉幾三さんも津軽出身です。

津軽には地方経済を発展させる新たなモデルを生み出す土壌があります。大変期待しております。

是非、皆様、実際に訪れてみて下さい。
執筆者

未知倶楽部室 室長 賦勺尚樹

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