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未知倶楽部コラム

思い遣りの精神で...

2007年10月05日

夏休み、9月の3連休と続くと持ち込みゴミにも悩ませられます。

以前あった持ち込みゴミの処理について記します。

連休中は、言うまでもなくお客様も多く来て頂きます。

「そば」の仕込みの量も多くなり、その為にいつもより早く出勤します。

しかし、気合いを入れて「よし、そばを打つぞ!」と思った瞬間、外のゴミの山を見るとガッカリ、気合い抜けで朝の一番の仕事がゴミ片付けになってしまいます。

過日、そのゴミの中に、他市町村の指定ゴミ袋に、バーベキューを楽しんだ後の持ち込みゴミだろうか?缶ビールや残飯が一緒になったものがありました。

私も完璧な人間ではないので、嫌みの一つでも言いたくなり、どうして欲しい訳ではないが、ただ、状況だけを認識して欲しく、その市町村のホームページを検索し、お問い合わせのページに「苦情受付」欄があつたので、返信無用にチェックし、その市町村の指定ゴミ袋の不法投棄があった旨を記し、住民の恥なので広報等で周知をお願いしたい旨の書き込みをしました。

すると、つぎのようなメールが返信されて来ました。

『ゴミの不法投棄について(回答)・日頃は、市環境行政にご協力いただきありがとうございます。当市の袋が放置されていると言うことでご迷惑をおかけしました。当市では広報等をとおし、適切に排出していただくように周知をしております。転入者が、以前の住所地の指定袋を利用されることはままあります。当市においても、市外の袋が頻繁に排出されており、当市において処理をしております。中津川市役所にも、市外の袋の取り扱い及び不法投棄されているものの対応をお伺いしましたが、当市と同じスタンスで対応されている、との回答をいただいており、直接中津川市にご相談いただければ、対応をしていただけるそうです。今回のケースに対しても、中津川市から連絡をされるそうです。今後も市民に対して周知徹底を図ってまいりますので、ご理解とご協力をお願いします。』
このメールを見て、またまたガッカリです。

つまり、「お宅より頻繁に不法投棄があるがお互い様だから他市町村の指定ゴミ袋でも処理していますよ。だからそちらも処理して下さいねぇ」と云うことです。

返信無用で書き込みしたのにこんな気分が悪いメールが来てより腹立たしくなりました。

その後、中津川市の担当部署より「○×市の不法投棄のゴミはどんなゴミで、どんな所に投棄されていましたか?」とか、「直接○×市に連絡する前に、当方へ連絡下さい。」と、いかにも面倒くさい言い方をされた後、「じゃ、後でそのゴミは取りに行きます。」との事でした。

「お互い様だから仕方ない」という考え方です。

これじゃ、不法投棄は無くなりません。

ある人にも「お宅の自動販売機でジュースを購入された人が、お宅のゴミ箱に捨てる人は少なく、車に乗り込み、別の場所に捨てているのでお互い様だろう」

「ゴミが多いということは、それだけ多くのお客様に来て頂いているのだから仕方ないぞ」と言われました。

もし、○×市に期待するとしたら、

実際にこのゴミを取りに来て頂き、人件費、交通費等を算出し、「市民が行った不法行為によりこれだけの費用が掛かりました。これは、すべて皆様の血税から支出させて頂きました。それでも貴方は不法投棄を続けますか? ○×市民として恥ずかしくありませんか?」等と広報、HP、回覧板等で市民に周知して頂きたいものです。

「ゴミ処理は、ゴミを出した人が責任をもって片付ける」が基本中の基本、大原則です。

「貴方が片付けなければ、誰かが片付けなければなりません」思い遣りの精神です。

駅長コラム「モラル向上に向けて出来る事」の「公共施設」についての考え方についても、大変申し訳ありませんが、異論があります。
「公共施設だからこそ、ゴミ処理の必要が無いと思います。」

公共施設は、皆が使用する場所です「一人一人が責任をもってゴミ処理するべきです。」

皆が使用する場所だからこそ、汚したり、ゴミを放置しないようにしないといけないと思います。サービスを提供する立場してもその利便性を良くする必要はありません。

環境問題についても、利便性を良くすることが環境破壊に繋がります。

少し不便の方が環境に優しいと思います。

「混ぜればゴミ、分ければ資源」「捨てればゴミ、分ければ資源」が基本中の基本、大原則だと感じます。

以前も何処かで記したように、「施設を汚すのは、利用者です。管理する私たちは汚しません。」利用される方が奇麗に使用する事、トイレ等は汚れる可能性が高い場所ですので、止むを得ず汚してしまった場合は、道の駅スタッフにご連絡頂ければすぐに対処し、それ以上酷くさせないように心掛けております。

「モラル向上には...」思い遣り精神が一番大切だと思います。


最後に...

サイン姿
 
昨日、時効ぎりぎりで息子を連れて警察署へ行くことが出来ました。

コラム「最少額の拾得物」の1円を受け取りに行って来ました。

息子が拾得物のルールを学ぶためです。

息子自身が書類にサインし、1円を受け取りました。

受け取る時に事務の女性の方が息子に「届けてくれて有難う」と言って1円を渡して下さいました。息子も元気よく「有難う御座いました」と言って受け取りました。

受け取った1円は「草の根チャリティー」http://www.ctv.co.jp/24chtv/bokin.html に募金しました。

写真は「書類にサインをして拾得物を待つ息子」です。
執筆者

道の駅きりら坂下 支配人 三尾弘成

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