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道の駅で見つけた宝物

Vol.2      秩父シブガキ男の石鹸 / 道の駅あらかわ

秩父シブガキ男の石鹸と柿酢
右端が「秩父シブガキ男の石鹸」。皆野町商工会『柿のわ事業』では、各種柿関連製品を開発販売している。隣にある『柿酢』はさわやかな酸味が人気で料理に使う以外に飲用にも適している。

加齢臭が消える。
『もてるオヤジ』をめざす中高年は絶対に見逃せない、そんな商品を道の駅あらかわの店内に見つけた。
道の駅あらかわは、国道140号線を秩父の山間に入ったところにある小さな道の駅だ。中に入り商品棚を眺めていたとき目に入ったのがこの石鹸。
ダークブラウンのシブい紙箱には、白抜きででかでかと『男の石鹸』の文字。単刀直入なメッセージとでシンプルなデザインに惹かれ、思わず商品を手に取った。なんで『男の石鹸』なのか、パッケージに書かれた説明を読むと、『加齢臭が消える』! オヤジまっただ中の筆者はこの言葉にコロリ、早速ご購入となったわけである。
レジで商品について尋ねると、ちょうど作っているグループのお一人が駅に来ているとのこと。『しぶがき隊』メンバーの関口恵美子さんにお話を聞くことができた。
『しぶがき隊』とは、道の駅あらかわに近い、やはり荒川流域の皆野町のボランティアグループで、かつて秩父の名産であった柿に注目し、町の活性化につなげようと様々な活動をしているグループだ。秩父の柿は、秩父音頭にうたわれるほど盛んに栽培されていたが、生産者の高齢化、競争力の低下などから、今では耕作放棄が進んでしまい、せっかく実がなってもそのままほっておかれ、実が地面に落ちたままになっている畑も多いらしい。そんな状況にいたたまれなくなり、もう一度柿を秩父で盛り上げて柿畑を整備し新しい商品開発も行おうと皆野町商工会が立ち上げたのが「柿のわ事業」だ。そして「柿のわ事業」が一般住民に公募したボランティアグループが「しぶがき隊」なのである。
「しぶがき隊」と「柿のわ事業」では、主に柿から作った酢「柿酢」と、柿から抽出した「柿渋」を使った商品を開発販売している。柿渋とは、柿が渋い原因であるカキタンニンという成分が多く含まれており、このカキタンニンは防腐、殺菌、防臭効果を有する。柿渋は木工製品や建築木材の腐り止めとして下地塗りに使われたり、衣類の染め材としても平安時代から用いられてきた日本古来の製品だ。柿、特に渋柿の若い実を細かくつぶし、それを発酵、圧搾して製造する。その効果は、柿渋で染められた布地は川の水や井戸水、さらには清酒を濾過する用途にも使われたほど強力で、この柿渋の効能を石鹸に応用したのが、『秩父シブガキ男の石鹸』なのだ。
筆者も買ったその日から、早速風呂で使ってみた。柿渋とともにミントが配合されているので、使い心地も実にクールで爽快。夏場には特におすすめだろう。あまりに気持ちがいいので、髪の毛もこの石鹸で洗っている。石鹸で頭を洗った後のキシキシ感も少なく、使い心地は上々だ。ちなみに最近、購入者から多くの要望がありシャンプー版も販売を開始したそうである。人気のほどが伺える。
湯上がりには気分すっきり。加齢臭ともオサラバで、『もてるオヤジ』実現にあとは行動あるのみである。

秩父シブガキ男の石鹸 販売価格1050円(消費税含む)

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