未知倶楽部ドライブ 「道の駅たきかわ」と「道の駅うたしないチロルの湯」(3/3)
道の駅のもうひとつの名物は温泉ホテルである「チロルの湯」。
旧炭鉱の坑口から湧き出した温泉は、お肌をツルツルにしてくれる「若返りの泉」、「美肌の湯」として人気が高いそう。
日帰り入浴(500円)。今回は“ひとっ風呂"浴びる時間がなく残念。
「チロルの湯」のレストランで、歌志内の郷土の味「ナンコ(馬の腸)」を活用した、藤森調理長オリジナルの新メニュー“ナンコ春巻"を味見させて頂いた。
本来は味噌煮込みで食べる「ナンコ」が、カリッとした春巻きの中で存在を主張していて美味しかった。
葛西社長から「絶対に寄って!」とご紹介頂いた「歌志内市郷土資料館ゆめつむぎ」。学芸員の佐久間さんが、私たちを待っていてくれた。
佐久間さんは歌志内の出身で、1997年の資料館オープンの時から郷土の魅力の情報発信に頑張っておられる熱い人。
館内では、炭鉱とともに歩んだ歌志内市の歴史や人々の暮らしが、炭鉱の道具類や懐かしい家庭用品とともに展示されている、歌志内出身の作家、高橋揆一郎さんの特設展示も。
佐久間さんのガイドに聞き入っていると、あっという間に2時間が過ぎていて驚いた。
歌志内の「宝物」めぐりの締め括りは、「悲別ロマン座」。
昭和59年に倉本聰監督のテレビドラマ「昨日、悲別で」の舞台に使われた建物は“上歌鉱会館"(住友上歌志内炭鉱会館)といって、炭鉱隆盛の頃には映画上映や舞台ステージとして住民の娯楽のメッカであった。
いったん廃墟になってしまった“上歌鉱会館"を改めて整備し、カフェを経営、様々なイベントを仕掛けている「ロマン座」の守人、藤田さん。
過疎が進んでいく自分の故郷をなんとか活性化したいと語ってくれる藤田さんの笑顔は、本当の「宝物」だった。