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未知倶楽部コラム

道の駅の価値をきちんと活用しませんか

2006年8月4日

人々が集まる「道の駅」

夏休みに入りいろいろな目的をもって「道の駅」に訪れるお客さまが増えてきています。何年ぶりかの里帰り、知人をたずねての小旅行、海水浴・・・皆さんそれぞれの目的をもって立ち寄ってくださいます。孫にせがまれて子守をしているおじいさんの、文句をいいながらもうれしそうな顔を見るとき、「道の駅」はスーパー・コンビニとは違う顔をもっているなとつねづね思います。まさに未知倶楽部室長の言う“地域のマーケットブレース”だと思います。「道の駅」は地域の顔であり、そうあるべきです。

私は、「道の駅」瀬戸農業公園で働く者(三セク会社員)として、普段の業務のほかにも、『道の駅を地域の核と位置づけ、特産品、民宿、農業体験、観光の案内、一歩すすんで、Iターン・uターンの情報案内』もやるべきだと考えています。

伊方町ではグリーンツーリズム協会を立ち上げているところです。「道の駅」にも窓口を置いてほしいと何度も行政にお願いしましたが、単独組織(行政主導のNP0)でやろうとしています。行政はなにを考えているのか、お客様が地域で一番集まる既存の施設をどうして利用しないのか。それで本来の職務が出来るのかほんとうに疑問です。県や町の行政はなんでも、はこもの、組織をつくりますが、つくればいいわけではないですよ・・・・・(私もそこの理事です、困った、こまった。心はぼろぼろです)。

もっと、もっと熱意とやる気をもって働くことができ、能力を発揮できる仕組みと人と場所をつくりましょうや(ご意見待ってます)。これからも『道の駅は地域の核であり、地域資源の資産価値を向上させ、地域を経済的・精神的に豊かにするところ』だと言い続けようと思います。

道の駅が地域のモノ・コトを集約して、情報発信できるように、地元の人、行政、管理者、お客様で協力して作り上げるべきです。

佐田岬ツーリズム協会は、旅行業という職務をかかえて経営に乗り出そうとしています。道の駅でも農業体験や農家民泊などの地域資源を、商品として、地域情報として発信しなければなりません。単なる商品(もの)ではなく、人となり、地元となりがついてきます。お接待の気持ちで人のつながりができれば本当にいいですね。

指定管理者制度の中で、本来の道の駅の目的がずれてきていませんか?

道の駅は地域の皆様の財産です。決して指定管理者の私的財産ではありません。地域の財産価値は上げて行かなくてはいけませんが、これが金銭的価値だけではないという価値観のなかにあります。

わたしは、地域全体が商店だと思います。農業景観の中には、人の営みがあり、思い入れがあり、人の暮らしがあります。そこから生まれる商品はまぎれもなく地域の商品です。全てのモノに価値があります。私たちの住む佐田岬商店をのぞきに来て下さい。九州から見たら四国の玄関口になる瀬戸農業公園。すこしでも早く、地域や愛媛県の情報を瀬戸農業公園から発信できる仕組みと人材の育成に取り組めるようにならないといけません。

風車が60本以上立とうとしている町、四国最西端の町、日本一細長い半島の町、青色発光ダイオードを発明した中村修二さんの生まれた(同級生)町、耕して天に至る石垣の段々畑のある町、信号機のない町(残念、今では2本あります)。

佐田岬にもそれなりにモノはあります。コトになるとなかなかむずかしいところがありますね。

道の駅はそれなりの知名度も、実績もあります、そこに地域情報を集約すればお客様にとって便利な施設になります。南予地域の道の駅や行政のみなさん、九州から愛媛県への玄関口にあたる瀬戸農業公園に地元情報を送ってください。当農業公園で観光・民宿・特産品の紹介をさせていただきますので、気軽に声をかけてください。一人でも多くのお客様にお互いの道の駅へ立ち寄っていただけるようにできれば、と思います。

南予地域に全国から観光に訪れる方が一人でも多くなるよう、お互い協力出来るようになりたいですね。みなさんご指導よろしくお願いします。

執筆者

瀬戸農業公園 成本 利久

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