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未知倶楽部コラム

ど根性ちゃん

2006年6月30日

「ど根性ちゃん」、発見! 昨年、群馬県桐生市に端を発して全国各地に広かった「ど根性ちゃん」、大根が歩道等のアスファルトの割目から芽を出し生育している姿がけなげで人々の共感を得ました。

私共の道の駅にはそばの製粉室があります。その入口近くのアスファルトとコンクリートの隙間に芽を出したそばが花をつけました。これぞ、「ど根性ちゃん」だ! 製粉室の清掃を行う際に零れ落ちた実が生長したのだでしょうか?

そばはもともと雑穀、いわば雑草なので、生育場所を選ばないので「ど根性」と言わないかもしれませんが、雑草の如く生育しているのを見ると力強さを感じます。

ここで、そばについて話をしましょう。そばはタデ科ソバ属に分類され、野生種は中国の雲南近くだと言われていますが、人間によって野生植物から人間の都合によいように少しずつ変えられてきたもので野生植物ではありません。そばは双子葉の他殖生植物(⇔単子葉の自殖生植物:稲、麦)であり、花は何処でも咲きますが実にならない。ことわざに「そばの出来は蜂に聞け」と言うくらい、蜂、花アブの存在が重要です。

アスファルトのすきまからでも、立派に花をつけています。 そして、成長過程では、無限伸育性(むげんしんいくせい)で葉の生長と花の成長が平行して起こります。よく桜などは「五分咲き」などと言いますが、そばの花にはそれがありません。花が咲き始めると、一気に開花し、葉も茎も同時に生長し続けて、下のほうから次の花が咲き、上の花が黒い実になり始めます。

ということで、そばは脱粒しやすく倒れやすく、花の咲く期間が長いほど刈取るタイミングが難しく、時期を間違えれば実の収量が少なくなってしまいます。

私共で使用しているそばは、椛(はな)の湖自然公園そば畑で栽培しています。そばは種を蒔いて約75日で収穫出来ます。私共では8月中旬に種を蒔き、9月中旬に花が咲き、10月中旬に刈取ります。

特に、9月中旬のそばの花の時期はお薦め...
1ヶ所の作付け面積としては岐阜県下最大級のそば畑が、一面白い絨毯を敷きつめたようになります。とても、心和む風景になります。

「ぎふ東濃アートツーリズム」のキャラクター・「くるたん」です。 ぎふ東濃アートツーリズム・キャラクターマークの愛称が決まりました。東濃5市の小中学校30校から1,872点(1,635種類)の応募があり、最優秀賞に瑞浪市立瑞浪小4年生が応募した「くるたん」が選ばれました。「くるくると回ってもらう、目をくるくるさせるというニュアンス」があるそうです。

知人の言葉・・・

「“観光”とは、“光”を“観る”事である」。つまり、お客様は“光”を求めます。“光”とは、自然環境はもとより、人そのものでもあり、私たちの周りの何処にでもあります。それをプロデュースするのが、我々です。

7月10日「道の駅セミナー」では、全国の皆様と勉強し、交流できることを心待ちにしております。是非、東京でお逢いし、語り合いましょう!

執筆者

道の駅きりら坂下 支配人/東濃道の駅連合会 副会長 三尾 弘成

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