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未知倶楽部コラム

ツバメの巣立ち

2006年6月19日

6羽が元気な頃...親鳥が餌を運び、雛が大きな口を開けています。 毎年我が家の玄関先にはツバメが巣を造ります。今年も例年通り、巣を造り6羽の雛が誕生しました。

ある日の朝、「♪ち・ち・ち・ち・・・・ち・ち・ち・ち・・・・」とツバメがいつもと違う鳴き声をしていました。家の外へ出て、空を見ると20羽以上のツバメが大集合し、飛び回っていました。

私の母に「ツバメどうしたんだろう?」と聞くと、母が「今朝、巣を見たら3羽しか雛が居なくなって、たぶん巣が小さくて、こぜよって(通訳:押し合い、もみ合いして)下に落ちて、ドラ猫にでもやられてしまたんじゃないのかなぁ? それで、ツバメの親が仲間に助けを呼びにいってツバメが集まってきたんだと思う」との事でした。
確かに、昨年も巣にいる雛を狙ってヘビが近づいていたときにも、ツバメが大集合していたようです。(この時は、母親がヘビを退治し事なきを得たようです。)

ツバメも遥か大海を渡って来て、それぞれ仲間意識が根強くなってきているようです。仲間のツバメに危険が迫れば、皆で集まり「何とかしよう」としているようで、とても涙ぐましい光景です。

そんな日からまた、ある日...。またまた、ツバメが大集合していました。巣を見ると、2羽しかいません。母にまた尋ねると「大きくなった雛が、動いているうちにまたまた落下したようだ」、「今回は、少し飛び立てるようになっていたのでたぶん大丈夫じゃないかなぁ?」との事でしたが、次の日の朝に巣を見るとやはり2羽しかいませんでした。

そして、その2羽も数日後、巣立って行きました。
6羽誕生して、巣立ったのは2羽だけ...自然の世界とは言え、厳しい現実を感じました。

現在、日本では少子化が問題となっています。出世率が2005年で1.25という厳しい数字になっており、このままでは人口の減少に歯止めがかからなくなってしまいます。人間の場合は社会構造、システムが問題でありツバメとは違いますが、こちらも厳しい現実です。

ツバメは現在、2番巣の建設中です。
今度は、少し大きめの巣を造って、多くの雛が巣立つことを願っています。

【例え話...(三尾の呟き)】

道の駅の集客は「立地条件」により、大きく左右されます。例えば、幹線国道に面する道の駅は交通量も多いことから集客には事欠かない...つまり、ツバメの親鳥のように餌を運んでくれるので、雛のように口を開けて待っていれば良い。
ところが、私共のように交通量の少ない道路に面している施設は、ただ単に口を開けている雛では、餌は貰えない。
私共は、ツバメの雛ではダメです。
営業、PR、魅力有る施設作りを常に行わなければなりません。ただ、「茶藪に入った雀」にならないようにしないといけません。
茶藪に入った雀 → 雀を茶藪に追い込むと、バタバタするだけで出口がみつからず、またバタバタ...

【生活のヒント...】

そのままカートに乗せて持ち帰れるのでとても便利だよ。 現在、環境問題の観点から、お買い物の際「マイバック」を推進しています。ということで、私は極力「マイバック」を使っています。
これが意外と便利ですよ。
レジで精算する際、通常は別のショッピング用のカゴに移し替え、テープルでレジ袋へセルフで入れますが、マイバックをショッピング用のカゴにセットしておけば、精算した商品を直接入れてもらえるので、テーブルで商品を入れる手間が省けてとてもスムーズに買い物が出来ます。
皆さんも是非、マイバックを使用してみては...

執筆者

道の駅 きりら坂下 支配人 三尾 弘成

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