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未知倶楽部コラム

定休日・営業時間

2006年6月1日

定休日をお知らせする看板。「年中無休・24時間営業」が理想的ではありますが・・・ 私共の道の駅では、定休日を設けています。毎週水曜日(祝日の場合は、翌日)です。

今日は、火曜日で明日が定休日・・・私の体内時計は結構正確らしく、火曜日の午後を向かえると身体が思うように動かなくなり、作業効率が低下、休みモードに移行するのが良く解かります。

先ほど、お客様からの問い合わせの電話がありました。「明日の予約お願いします。」
「申し訳御座いません、明日は定休日になります。」とお答えすると、「えっ?道の駅に定休日ってあるんですか?」との事。再度、お断りしました。

「定休日・営業時間」については考えさせられることが多いです。

サービス業に求められる大切な事の一つに「信頼」「安心」があります。私は大学生時代、某ファーストフード店でアルバイトをしていました。今では、コンビニなど、年中無休、24時間営業のお店が多くなりましたが、当時は大手のコンビニ「セブン・イレブン」でさえ、店の名前の通り「♪セブン・イレブン、いい気分・・・開いてて良かった」の午前7時から午11時までの営業でしたが、私のアルバイト先は年中無休、24時間営業でした。(フランチャイズのお店は営業時間を設けていますが、直営店では年中無休、24時間営業でした。)

何故?コストが掛かるであろう「年中無休・24時間営業」が実現出来たかと言うと、大阪商人の精神「損して得とれ」の精神です。私のアルバイト先は、私鉄の駅前にあります。ファーストフード店なので、例えば午前7時に開店しようとすると商品の製造にはその3時間前の午前4時には作業を始めなくてはならなく、閉店を終電後にすると、午後0時過ぎまで営業になり、清掃、片付けを行えば、午後2時過ぎる事になり、実質お店を閉めている時間が2時間程度、であれば24時間営業にしても、深夜の客数から鑑みても実現可能であったようです。そして、何よりお客様に対しては「いつでも開いている」という安心感と、信頼を提供できるのであった。

「夜遅くまたは朝早くから働かれるお客様への憩いの場所の提供」です。多少のコストを考えても、「損して得とれ」。

本来なら、一種のサービス業である道の駅も、お客様の信頼、安心を提供するには「年中無休・24時間営業」が理想です。しかし、やはりここで壁になるのがコストです。私共の施設では「損して得とれ」とはいきません。

また、同じようにスタンプラリーを楽しまれるお客様より、「せっかく行ったのに定休日で押せなかった。」「スタンプラリー期間中は無休にして下さい。」とのご意見も頂戴いたします。スタンプラリーも一種「マニア化」している面もあり、スタンプの押印だけを目的に来られるお客様(正確にはお客様になりうる方)も多くなりました。

正直な話・・・スタンプラリーについては私共では、スタンプを集めていただき、抽選で産品をプレゼント等を行っている事が多く、産品提供などで協賛も行っている関係上、集客の手段として考えております。商品のご購入、食事利用されたお客様に対してのサービス提供です。だからこそ、定休日以外の営業時間内に押印して頂かないと意味がないのです。

また、何ごとにもルールがあります。スタンプラリーでも「各施設、定休日、営業時間等が異なります。ご確認の上、お楽しみください。・・・」「定休日等変更になる場合が御座います。・・・」等の注意書き、ルールが記してあります。

かといって、どうしても休みが合わなく、押印できないとのお困りのお客様に対しては、郵送等で対応させて頂いておりますので直接私共の施設にご連絡頂ければ幸いです。

そうそう以前はこんな苦情もありました。 現在、どの道の駅にも当たり前のように設置してある記念スタンプ・・・これもまた、設置義務があるわけでもなく、あくまでもサービスの一環です。そして、以前このスタンプが壊されてしまい、新たなものを製作している間しばらく押印でない状態でした。その時に、遠方より来られたお客様が「押印できない」との事で、私が自ら説明すれば良かったのですが、別のスタッフが事情を説明したところ、それが納得行かなかったらしく、「道の駅」連絡会に苦情を入れたようで、連絡会より連絡を頂いた事がありました。

これもまた、スタンプを破損されたのは別のお客様ですが、私共に責がある訳でなく、新しいスタンプを製作するのにもコストと時間が必要です。スタンプが無いから臨時休業とは出来ません。

また、いわゆる「スタンプ・マニア」の方ともお話したことがありますが、「スタンプを押印するのにもこだわりがあり、決められた場所にきちんと押印したい」「自分で押印するから意味があるんだ」「我々の楽しみを馬鹿にしないで欲しい」とのご意見も頂戴しました。 それぞれの立場で、それぞれのご意見をお持ちの方がみえますが、お互いに理解し合い、お互いの立場にたって話し合いがしたものです。

☆ 5月30日は「ゴミゼロの日」

「ゴミゼロの日」には多くの方にご協力いただきました。ありがとうございました。 私共の施設では、中津川市、坂下総合事務所の職員の皆様のご協力により近隣の清掃活動を行いました。

執筆者

道の駅 きりら坂下 支配人 三尾 弘成

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