HOME > 未知倶楽部コラム > 今治湯ノ浦温泉にようこそ

未知倶楽部コラム

今治湯ノ浦温泉にようこそ

2006年5月23日

松山自動車道を「いよ小松ジャンクション」で分岐して、今治小松自動車道を北上すると、今治湯ノ浦ICのすぐ近くに、湯けむりを噴き出している御影石のモニュメントがご覧いただけます。これが国道196号線沿いに立地する「道の駅 今治湯ノ浦温泉」の目印です。

わたしたちの駅は、「しまなみ海道」(西瀬戸自動車道=瀬戸大橋尾道今治ルート)の開通と時を同じくして、平成11年4月にオープンしました。今治市の東の玄関口、という交通の結節点に立地しているため、「来島海峡に抱かれた伊予今治・しまなみ海道へ誘う情報のスポット」という理念をもって開業以来運営して参りました。

また、南方に霊峰・石鎚山を控えている土地柄、巡礼の旅をなさる方にお立ちよりいただいているのも当駅の特徴で、年々リピーターのお客様も増えているようです。意外なほど遠くの県のナンバープレートも駐車場でよく目にします。

当駅の施設づくりに当たっては、開業前から「ソフトからハードへ」という理念を忠実に守って参りました。道の駅に求められる基本的機能はしっかりと押さえつつ、当駅独自のコンセプトとして「来島海峡」「地域性」「オリジナリティ」の3つのキーワードを打ち出し、それを体現する施設づくりを実現することができました。

その結果、こぢんまりとした駅舎ではありますが、休憩機能と情報機能を核としながら、物販空間、飲食空間などを効率的に生かした、快適な憩いの空間をご提供できているものと自負しております。バリアフリー対策も万全ですので、全てのお客様に気軽にくつろいでいただいております。

当駅は基本的機能の中でも、情報発信に特に注力して参りました。場内アナウンスでBGMにあわせてご案内を流したりするほか、物販のスタッフを交代で情報コーナーに立たせ、端末等の設備を活用しながら、お客様に直接情報をご提供する、といった試みを行ったりもしております。今後はますます、質量ともに情報提供を充実させてゆく必要があると認識しています。四国の「心」は、お遍路さんに対する「お接待」にあります。新鮮で役立つ情報をいかにお客様にご提供できるか・・・これが当駅の直面している課題です。

さらに、将来に向けた課題として、「道の駅どうしの連携交流」と、その結果としての「地域の活性化」についても取り組んでゆくつもりです。従来から、物販部門や飲食部門において、当駅の独自性を生かしたオリジナル商品の開発に取り組んで参りました。海道ラーメンや海峡めし、海道の釜めし、マリンソフトなどの商品を、地場の材料をふんだんに生かしてお客様にご提供しております。今後はさらに踏み込んで、四国各地の道の駅との連携を強化し、モノやヒトの相互交流を図ってゆきたいと考えています。そうすることが今治の個性をますます輝かせ、当地域の活性化と発展につながると信じております。

当駅の名前は、国民保養温泉「湯ノ浦」に由来します。ここをはじめとして当駅周辺には温泉が多く、駅内のスタンドでも気軽に名湯をお求めいただけます。全国の皆様が今治を訪れてくださることを心からお待ちしておりますし、その際には年中無休でご利用いただける当駅にもぜひ足をお運びください。駅員一同心から歓迎致します。

執筆者

道の駅 今治湯ノ浦温泉 駅長 村上 雄三

リンク

ページTOP