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未知倶楽部コラム

「第7回 道の駅ふるさと写真コンテスト」審査結果

2008年12月5日

第7回目となります「未知倶楽部ふるさと写真コンテスト」を開催いたしましたところ、お陰様で多数の作品をご応募頂きました。 ご参加いただきました皆様に対しまして心より感謝を申し上げます。
さて、今回公募致しましたテーマは以下です。
【命をつなぐ秋の風景】
厳正な審査の結果、以下のとおり入賞作品が決定いたしました。

【審査結果】


【一席】
「晩秋の滝」/もも様
「ススキとプロペラ」/メープル様
【二席】
「「生きる」・・命をつなぐ秋の風景」/花様
「秋風」/FUMI様
「夕日を受けて・・・」/上品の郷 太田駅長様
【三席】
「白樺と紅葉1本」/大樹のホワイトベアー様
「収穫」/ふく様
「堰堤の小路」/kouro様
「里いも」/道の駅あさご 黒川駅長様
「そばの収穫」/道の駅きりら坂下 三尾駅長様
「帰宅」/bunkasaba様
【入選】
「イチョウ満開」/kouro様
「連流」/やまごろう様
「いのり、実り」/ウルトラマンエース様
「朝ごはん」/道の駅サロマ湖 杉本武雄様
「アキアカネの一種」/bunchan様
「から松林燃える秋」/kouro様
「色づく山」/おたわさん様

「一席作品」

「晩秋の滝」三重県名張市赤目四十八滝 ニックネーム:もも
写真タイトル:晩秋の滝
撮影場所:三重県名張市赤目四十八滝
写真のコメント・エピソード:晩秋の真っ只中に滝に訪れました。ほとんどの紅葉は落ち葉となって滝つぼにあふれていました。この落ち葉が滝の水と一緒に川となり、そして海に流れ、そして春になるとまた新しい若葉が芽吹きます。滝を見ていると生命の尊さを感じます。

「ススキとプロペラ」潟上市天王 ニックネーム:メープル
写真タイトル:ススキとプロペラ
撮影場所:潟上市天王
写真のコメント・エピソード:夕暮れの水面に映る風力発電のプロペラと風にゆれるススキ。

【二席作品】

「「生きる」・・命をつなぐ秋の風景」大分県由布市庄内町男池公園内にて ニックネーム:
写真タイトル:「生きる」・・命をつなぐ秋の風景
撮影場所:大分県由布市庄内町男池公園内にて
写真のコメント・エピソード:木の根が岩をつかんでいる様子に、大地に根を下ろして生きる木々の力強い生命力を感じました。

「秋風」石垣島 ニックネーム:FUMI
写真タイトル:秋風
撮影場所:石垣島
写真のコメント・エピソード:この時期石垣島では紅葉もなく、なんと朝顔や向日葵が咲いています。そんな中で唯一見つけた秋らしい景色と秋空です。

「夕日を受けて・・・」 ニックネーム:上品の郷 太田駅長
写真タイトル:「夕日を受けて・・・」

【三席作品】(写真をクリックすると拡大表示します。)

「白樺と紅葉1本」大樹町萌和地区 ニックネーム:大樹のホワイトベアー
写真タイトル:白樺と紅葉1本
撮影場所:大樹町萌和地区
写真のコメント・エピソード:午後の陽射しを受け 白樺の木々の陰が伸びる先に 紅葉した木がひっそりと最後の落葉は「わたし」と主張している そんな感じを受けました

「収穫」青森 (岩木山) ニックネーム:ふく
写真タイトル:収穫
撮影場所:青森 (岩木山)
写真のコメント・エピソード:リンゴ泥棒に間違われるのでは と心配しながら 遠慮気味に畑の中へ

「堰堤の小路」北海道余市町余市川沿い ニックネーム:kouro
写真タイトル:堰堤の小路
撮影場所:北海道余市町余市川沿い
写真のコメント・エピソード:道の駅「余市アップルスペースから程近い場所である。堰堤の木々が紅葉し、落葉の小路を、老人が散策していた。

「里いも」大樹町萌和地区 ニックネーム:道の駅あさご 黒川駅長
写真タイトル:里いも
写真のコメント・エピソード:大きな嵩のような葉、はすの形に似ていて大きく葉柄が長くて、きっとおいしい「里いも」が。土の中で待っていてくれているのでしょうか?。親いも、子いもと親子仲良く土の中ですくすくと実りの秋を待っているのでしょうか?。また、地下茎と魂茎も食用となり、「里いも」はお正月料理に欠かせませんね。毎年おいしい「里いも」を食すること。ありがとう!

「そばの収穫」 ニックネーム:道の駅きりら坂下 三尾駅長
写真タイトル:「そばの収穫」
写真のコメント・エピソード:今年も風味豊かな大変美味しいそばが出来上がりました。1ヶ月程前は真っ白なそば畑が実り収穫時期を向かえました。そばは、種を蒔いてから収穫まで75日と言われ、稲作の約半分の期間で収穫でき、比較的痩せた土地でも栽培可能で、人間にとって大変都合の良い植物であり作物です。つまり、そばは生命力豊かで、今年も例年通り収穫できた事を感謝します。

「帰宅」荒川彩湖公園 ニックネーム:bunkasaba
写真タイトル:帰宅
撮影場所:荒川彩湖公園
写真のコメント・エピソード:サイクンリングがてらでかけた彩湖公園で出会った水鳥。あっという間に日が落ちて、水鳥も帰宅を急いでいるようです。

【入選作品】(写真をクリックすると拡大表示します。)

「チョウ満開」小樽市住吉神社境内ニックネーム:kouro
写真タイトル:イチョウ満開
撮影場所:小樽市住吉神社境内
写真のコメント・エピソード:この神社には、大きなイチョウの木が数本あって、毎年この時期、銀杏を拾う人たちが集まる。この日は、付近の保育園の園児たちが来ていた。

「連流」宮城県作並温泉ニックネーム:やまごろう
写真タイトル:連流
撮影場所:宮城県作並温泉
写真のコメント・エピソード:帰省の折、両親と私の家族、兄弟の家族の3家族で作並温泉へ旅行に行った先での、目を見張るような渓谷に幾段にもなってかけ落ちる清流を見、延々の流れ行く川の流れに、我々の人生に脈々と流れる継承を感じました。1.5歳の娘も、おー、と言葉にならない感動を表していたようです。気温3度から5度の澄み切った清流を感じていただければ幸いです。

「いのり、実り」津軽 道の駅もりた近辺ニックネーム:ウルトラマンエース
写真タイトル:いのり、実り
撮影場所:津軽 道の駅もりた近辺
写真のコメント・エピソード:私は祈るということを軽蔑していた。夢は自分の力でかなえるべきだと。しかし自分の力だけでできることなど大したことではないのかもしれない。祈るということは人の力ではどうしようもない大きな力の営みの前で、人がなすべきことをすべて行った上でイッタイコレイジョウドウスレバイインダ魂からしぼり出されるうめきのようなものあふれ出す情念のようなものそれがつながるということが実るということ私はそこまでして生きているだろうか。

「朝ごはん」R238沿いのサロマ湖畔(キムアネップ岬)ニックネーム:kabocha-oyaji
写真タイトル:朝ごはん
撮影場所:R238沿いのサロマ湖畔(キムアネップ岬)
写真のコメント・エピソード:「道の駅サロマ湖」から車で10分程の湿地帯「キムアネップ」ではアオサギの群れが営巣中。早朝に訪ねると湿地はもぬけのカラでした。潮が引いた国道沿いの浅瀬で朝ごはんの最中?どうやら今朝のメニューは小魚のようです。(紅葉の湖岸沿いに国道238号線が走る)

「アキアカネの一種」北海道ニックネーム:bunchan
写真タイトル:アキアカネの一種
撮影場所:北海道
写真のコメント・エピソード:産卵期に入ります!

「から松林燃える秋」北海道上富良野町深山峠ニックネーム:kouro
写真タイトル:から松林燃える秋
撮影場所:北海道上富良野町深山峠
写真のコメント・エピソード:雲の割れ目から太陽がところどころに射して、紅葉したから松林を、美しく浮かび上がらせた。

「色づく山」妙義山ニックネーム:おたわさん
写真タイトル:色づく山
撮影場所:妙義山
写真のコメント・エピソード:紅葉の一番いい時期を選ぶのは難しいです。

【総評】

秋という季節に思い描く、命の繋がり、命の輝き・・・。
今回は「命をつなぐ秋の風景」というテーマで作品を募集いたしました。
命をつなぐ、という言葉に対してどのようなインスピレーションを抱かれるのか、そしてどのような場面をカメラに収められるのか、皆様の鋭い感性とオリジナリティ溢れる作品を楽しみにお待ちしておりました。

締切の後、ふたを開けてみれば応募数は過去最高でした。
そして予想以上にレベルの高い作品の数々。
こちらも真剣に写真と向き合い選考に挑まなければ・・・という熱意に駆られるほど、素晴らしい作品が集まりました。
コンテストにご参加くださいました応募者の皆様、ありがとうございました。

さて、どのようにして選考したのかということ。

パッと見た瞬間、配置や色合いのバランスが完璧で、息をのむほど美しい写真がたくさんありました。
しかしそれらを手にとって1枚1枚をじっくり眺めていくと、自然とその個性や表情、ストーリーや味わいが、くっきりと浮かび上がってくるのです。

まるで素敵な人との出会いのように、深く接するにつれて不思議と第一印象が変わっていくのでした。

心を動かすものは、何か。

模索しながらイマジネーションを膨らませていくと、それぞれの作品に違いが出てまいりました。そこには、ある一線があり、一線を超えて伸びていくもの、一線で止まってしまうもの、つまりは「静」と「動」が、はっきりと分かれたのです。

一線を超えて伸びていくものは、出品者の豊かなメッセージ性であり、写真という媒体を超えて広がってゆく、生命の確かな力、確かな輝きのようでした。
いつもながらの勝手な評価ではありますが、上記のような観点から今回のテーマに沿って選考させていただきました。

未知倶楽部が選んだ作品が、「生きている1枚」だと感じていただければ幸いです。

【一席】

一席に選ばれた作品は、次の2点です。

『晩秋の滝』
勢い溢れる滝の音、ひんやりとした晩秋の川辺の空気。まさに自然の迫力が伝わる作品ですね。今年も力の限り色をつけた紅葉が落ち葉となり、川の流れにのって海へ流れます。そして春には、再び豊かな緑を芽吹くのでしょう。「滝」に生命の尊さを感じた作者は、同時に「季節の移り変わり」というありのままの自然に着目したのでしょうか。水面にほど近い位置で、水流を受け止めるかのようにとらえた1枚は、そこに作者の生命力を感じると共に、技術的にも感覚的にも優れた作品だと思いました。

『ススキとプロペラ』
思わず涙が出てきそうな作品ですね。ススキの穂が優しく風に揺られながら、一日の終わりに佇んでいます。淡い紫色の空から、優しく、そしてどこか強烈なストーリーが伝わってきます。心象的な風景の中でくっきりと浮かびあがるススキは、遠い昔からずっと「秋」という季節に生き続けているようでした。夕暮れ時の美しいグラデーションに、儚い命の存在にふと切なくなる瞬間を思い出しました。作者の繊細な感性と美的センスが感じられる作品でした。

【二席】

二席に選ばれた作品は、次の3点です。

『「生きる」・・・命をつなぐ秋の風景』
樹の根っこが大きな岩をがっしりと鷲掴みしているようです。まるで人間の感情のようなエネルギーと、力強い生命力を感じました。木々も岩も守り守られ、大地全体が支え合って生きているようです。とてもユニークな一枚ですね。

『秋風』
沖縄県石垣島で見つけた、ある秋の風景。ススキの穂先が穏やかな南国の風にそよぎ、その向こうに平らな緑の大地が広がっています。スカイブルーの清々しい空に、どことなく秋を感じました。ついつい手を伸ばして穂先に触れてみたいと感じさせられる作品です。

『夕日を受けて・・・』
まるでジャン=フランソワ・ミレーの「落穂拾い」を思わせる一枚ですね。稲穂を積み上げる農家の方の背中越しに、洛陽が輝いています。丹精こめて作るお米は、日本の命を繋ぎ続けています。「日が暮れるまでご苦労様です!」と、声をかけたくなるような作品です。

【三席】

三席に選ばれた作品は、次の6点です。

『白樺と紅葉1本』
白樺の木々の中に、1本だけ紅葉した樹がひそんでいます。白樺たちに守られ、かつ堂々と生きているようで、何だか感心してしまいます。

『収穫』
リンゴの木の枝をかき分けて覗いてみたら、長閑な秋の田園風景でした、という状況でしょうか。心がホッと和んでしまう、穏やかな作品です。

『堰堤の小路』
オレンジ色の鮮やかなカーペットのように、落葉が小路を埋め尽くしています。見事に落ちきる寸前の、秋らしい美しい落葉の1枚です。

『里いも』
大きな葉がすくすくと育っています。今年も美味しい里いもが食べられますように!と、実りを心待ちにしている喜びが伝わってくるような作品です。

『そばの収穫』
痩せた土地でも育つそばは、生命力の強い作物です。秋晴れの空の下、広大なそば畑を一人機械で収穫する農家の方からもまた、命の輝きを感じました。

『帰宅』
夕暮れの中、同じ方向を向いて並ぶ水鳥たちも帰宅を急いでいるのでしょうか。互いに呼びかけ合う水鳥たちの、元気な鳴き声が聞こえてきそうです。

【最後に未知倶楽部より】

今回もたくさんのご応募ありがとうございました。
入選された皆様には後日、協賛道の駅より素敵な商品をお送り致しますので楽しみにお待ちくださいませ。
尚、ご応募いただいた作品は、未知倶楽部ウェブサイトの充実のために活用させていただきます。
ありがとうございました。次回の「第8回未知倶楽部ふるさと写真コンテスト」の開催につきましては、詳細が決まり次第、会員様向けのメールマガジン及び、未知倶楽部ウェブサイト上にてご案内させていただきます。
次回も多くの素晴らしい作品と出会えることを心待ちにしております。

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