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未知倶楽部コラム

駅長さんをもっと知りましょう。

2006年7月24日

未知倶楽部の新サイトがリリースされから4ヶ月が経過しました。掲載道の駅数は126駅(7月24日現在)となり、登録手続き中のものを合わせると140駅近くになります。掲載にご協力頂いている道の駅の駅長さん、支配人、関係者の方に感謝申し上げます。

お蔭様でページビュー(約3500/日)も増えてきております。この手の地味なコンテンツとしては毎日600人近くの方が未知倶楽部ホームページ(HP)に訪れて下さっていることに正直驚いております。

ご存知、我々のHPはどこにどの道の駅があるかを紹介することが目的ではありません。我々のHPの目的は、道の駅という地域を代表する場を、その場の代表者である駅長さんの視点で紹介していただくことにあります。道の駅及び地域を自由に描いてもらうことにあります。

その点が、他の道の駅紹介HPとの編集方針における違いであると自負しております。

今の時代、温泉施設があるから、とか、レクリエーション施設があるから、といった理由だけが訪問の動機付けとなることは多くありません。至る所に同じ様な施設があるため、アイディアや企画が相当優れていないと大きな集客に結び付けることは困難です。最近財政破綻したある市の例にもみられるとおり、施設というハードに巨額な資金を近視眼的に投資しても、永続的な集客と売上には繋がらないことは証明済みです。

これからの時代大切なこと、それは心です。心は人の中にあります。心は人の表情にあり、そして言葉にあります。我々はこのHPを通じて道の駅の駅長さんの素顔や言葉を紹介し、そして利用者の方にはその姿をご覧いただき、ユニークで素敵な駅長さんご本人に会いに行くために道の駅という施設を訪れて欲しい、このように私たちは考えています。

仕事柄たくさんの道の駅を訪れておりますと、いろいろな経歴をお持ちの駅長さんがいらっしゃいます。家電量販店、IT関連企業、医療法人の理事長、東京でのガソリンスタンド経営者、大手スーパーの店長、町役場で高齢女性の生き甲斐づくりに従事、等々、本当に多種多様です。

でも皆さん、駅長になるためには一つ大きな決断をなさっています。いろいろな苦しみを乗り越えて駅長さんになられた方が多いです。

そもそも道の駅の駅長さんというお立場は、道の駅が公共的色彩を帯びているので大変です。

民間施設ならば単純に利益を追求すれば良いことです。しかし、道の駅はそう簡単に割り切れません。また利用者の方も、行政施設だと思い、全てが無料サービスが当たり前と勘違いしています。ごみを持込む、トイレを汚くする、夜間には施設や備品を乱暴に扱う。何をやっても道の駅では許されるというマナーの悪い利用者との闘い。これらを背負い込むのが道の駅の駅長さんです。その不条理な責任を背負い込んでも辛抱強くやり遂げる、これこそが一つの大きな決断です。その決断に至る思いは、地域を愛する情熱だと最近強く感じております。

そのような魅力的な駅長さんをこれからもどんどん掲載してゆきたいと思います。また、掲載している道の駅の駅長さんの方にも、どしどし情報を発信していただきたいです。

心を求めて地域を訪れる利用者が一番知りたいのは、イベント情報、そして地域の名人・達人だと思います。また、北海道十勝のコスモール大樹さんや長野県の花の里いいじまさんのようにブログをリンクして頂ければ、より道の駅は身近な存在となり、いずれは深くて大きなファンが出来ると思います。

皆様のご理解とご協力を今後もお願い致します。

執筆者

未知倶楽部室 室長 賦勺尚樹

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