なぜ、岐阜県の山岡町が日本一の細寒天生産地なのか
- 天然細寒天の生産に必要な条件は、(1)冬期の降雨が少ないこと、(2)冬期の気温が低く日較差が大きいこと、(3)空気がきれいなこと、(4)広い干場(農閑期の圃場)があること、(5)水が豊富なこと、などが挙げられます。岐阜県山岡町(現恵那市)の土地柄はそれらすべての条件に合致しています。
- 岐阜県の寒天生産がはじまったのは今から80年ほど前の大正年間。農家救済のために当時の農林省が岐阜県で最初の生産工場を指定したのが第一歩でした。
- 1年目、2年目は技術の未熟のために失敗つづきでしたが、それを乗り越えて、昭和初期には岐阜県の農村の花形産業に成長しました。
- 昭和32年には岐阜県の寒天生産量が長野県に次いで全国2位、そして昭和47年にはついに岐阜県が全国一となりました。現在でも、細寒天(糸寒天)は全国生産の8割を占めています。
- しかし昨今は海外での寒天生産が盛んになり、地場産業の衰退が懸念されています。官民一体となって国内産寒天の良さをアピールし、この状況をがんばって乗り切ってゆきます。
来場者の皆様にご披露したメニュー
寒天サラダ | 整腸効果が期待できるダイエットフード。食べやすい大きさに切った細寒天を水で30分ほど戻して水を切り、野菜やドレッシングと合わせるだけの簡単メニューです。 |
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寒天ゼリー | 細寒天を煮溶かして固めてつくる寒天ゼリー。味付けはお好みで。今回は抹茶味、コーヒー味、オレンジ味を試食していただきました。 |
揚げ納豆詰め | 水で戻してみじん切りにした細寒天、納豆、かつお節、ねぎを良く混ぜ醤油で味付けし、油揚げで包み込みます。これをオーブンでこんがり焼けば出来上がり。酒のつまみにも最高です。 |
寒天寿司 | 毎日の食事に取り入れられるように、という希望を込めて山岡で生み出されたメニュー。水で戻し寿司のあわせ酢をふりかけた細寒天と好みの寿司種を、一緒に焼海苔で巻いてできあがり。 |
寒天ラーメン 「カウントテン」 |
ラーメン用に開発された極細寒天。おわんに入れてお湯を注ぎ、好みの具をのせれば完成。1食18キロカロリーと低カロリーなところも魅力。 |