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未知倶楽部コラム

講演「未知倶楽部が目指す『道の駅』の向上」伊藤忠商事株式会社 未知倶楽部室長 賦勺尚樹

講演「未知倶楽部が目指す『道の駅』の向上」伊藤忠商事株式会社 未知倶楽部室長 賦勺尚樹

私たちが考える“これからの道の駅

  • 道の駅は地域、県、そして国にとって大切な資産である。
  • “地域の顔”としての道の駅は、真の意味で自立しなければならない。
  • 利用者視点に立った道の駅を目指す必要がある。そのためには、“道の駅ならではのとんがり=道の駅ブランドのコンセプト”を確立しなければならない。
  • 駅長さんがコンシェルジュとなって、道の駅を核として“地域内”“地域外”の相互対流の中心を担ってゆくことを期待している。
  • 地域の良さを発掘し、それを評価するためには、外部の視座も不可欠である。
  • 個々の道の駅が魅力を高めることはもちろん大事だが、魅力ある駅どうしが連携することによって、全体としての道の駅の魅力が高まる。
  • 道の駅が自立し、道の駅のブランドを維持してゆくためには、収益面での向上=“もうけること”も忘れてはならない。

道の駅ブランドの確立に向た未知倶楽部の取り組み。

  • まずは、個々の道の駅の魅力を構成する要素を洗い出すこと。それは地域の歴史や生活文化、食文化、特産品、“ひと”、イベント、等々である。
  • 道の駅に共通する要素を洗い出すこと。「何もない所」と一言で片付けられがちだった地域にも、あたたかい人間が暮らしてきた歴史が必ずある。そしてそのことが、地域の魅力を構成する要素に奥行きと深みを与えている。
  • 一方で、道の駅の利用者が何を道の駅に期待しているかを調査すること。利用者が求めている道の駅像は、利便性や速達性ではない。人とのささやかな触れ合いである。
  • 道の駅の特異性と優位性を明示すること。道の駅は郊外型のコンビニや民間のドライブインとは異なる。それらに比べると、売場が洗練されていなかったり、会計に時間がかかったりするかもしれないが、人との触れ合いの場となりえるのは道の駅だけだ。
  • ここに、道の駅の全体を包括するブランドイメージを明らかにすること。キーワードとして「ふるさと感」「日本の原風景」「人間的な共鳴」「自分探し」・・・などが浮かび上がってきた。
  • このブランドイメージを道の駅の利用者の脳に刷り込むこと。これは、具体的な商品・サービス(特産品や旅行企画など)の提供や、ウェブなどを通じたブランドコミュニケーションによって実現する。これが未知倶楽部の取り組みの本質的な軸である。

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