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未知倶楽部コラム

道の駅ブランドの販路拡大

2007年02月02日

 今回は道の駅ブランド商品の販路拡大について、個人的な意見ではございますが、 述べたいと思います。皆様様々なご意見、方針があるかとは存じますが、 「道の駅」浅虫温泉ゆ〜さ浅虫 での販路拡大についての実施経緯から、実績に至るまで をお話しさせていただきます。

☆道の駅ブランド

 今や全国展開し、知らない人はいないのではないかという「道の駅」という名 称。本来の「道の駅」の目的のみならず、お客様のニーズにお応えしていかなく てはならないという責務を同時に背負っていると考えます。 道の駅に行けば面白い商品がある、そこでしか手に入らないオリジナル商品があ る、道の駅の本質以外に商品としての「道の駅ブランド」がいつの間にか出来上 がっていました。
 販売は信用商売、「道の駅」の商品であれば信用できる、安心 できるというブランドになっているのが現状ではないでしょうか。そして「道の 駅」というブランド名が欲しい方もたくさんいらっしゃるのではないでしょう か。  ただし、ブランドとして期待されればされる程、「道の駅」としての責務、 役割は大きくなっていきます。
 原産地が地場のもの、食品表示を的確に、どこで も当たり前に行っていることが、徹底的に間違いがなく行われなければなりませ ん。万が一、どこかの「道の駅」で食品に関する事件などを起こした場合は、全 国の「道の駅」ブランドに傷がつくことになります。自分の店舗だけの被害では 収まりません。

 これだけ広がりをみせる「道の駅」ですから、少なくとも自分の 所は間違いが無く、確実にお客様に安心して提供できる販売を心がけています。 また、他の「道の駅」でも一店舗一店舗がそういった認識のもとに販売をしてい くことが、更なる「道の駅ブランド」の飛躍に繋がると思っています。


☆販路拡大

 平成12年4月に当駅がオープンし、2年目、3年目と順調に売上を伸ばしてきまし た。かと言ってその間は何か特別なことをしていたわけではありません。お客様 がお越しくださったから、売上が伸びただけです。

 さて、4年目以降、売上が衰退を見せ始めました。 お客様が来るのを待っている所謂「殿様商売」です。当たり前の結果です。 半官半民の当駅では、イベントも少なく、予算も少なく、ある ものをただ売る、良いものがあっても宣伝することもなく、待っているだけ。年 々売上は減少傾向にありました。昨年対比で70%台の月もありました。売上よ りも「道の駅」としての機能を果たすこと、当然疎かにしてはならないことです が、人件費がかかる以上、赤字は出せません。
 あまりの売上の低下をキッカケに 昨年7月より、ホームページよりオンラインショッピングを開始、そして同時期 より「道の駅」ゆ〜さ浅虫独自での出張販売を開始しました。
ゆ〜さ浅虫のオリジナルページはこちらから >>  http://www.yu-sa.jp/

方針の転換です。
今までは自分の所で抱えていた販売を、外に打って出るという方針への転換です。

 「道の駅」を宣伝する。
 「道の駅」ゆ〜さ浅虫オリジナル商品を宣伝する。
 「地場産品」を宣伝する。

こういった意味あいを含めて、平成19年1月までに半年間、都合12回の出張販売 を実施しました。すべて青森市内のスーパー、デパートです。

 さて、そこで私自身もすべての出張販売に販売員として立ち、感じたこと、それ はオープンして7年を経過する「道の駅」ゆ〜さ浅虫を、未だに来館したことがな いというお客様が予想以上にいたこと。 そして、道の駅でこういう商品が置いて あるとは思わなかったという声、産直商品に関しては「新鮮、安い」ということ を知らなかったという声が多かったことです。

この3点をお知らせできたことでも、 十分に意味がある出張販売であると感じています。
売上を伸ばすことも当然目 的ではありますが、「道の駅」とはこういう所なんですよ、という宣伝ができる だけでも、そして、対面販売である出張販売でお客様の生の声を直接聞けること は非常に参考になりました。 人員数の問題から出張販売を行うことは容易ではあ りません。ただ、出張販売でなければ得られない情報もあります。経費を考える か、情報を考えるか、それにより方針がそれぞれ違うとは思いますが、「道の 駅」ブランドを少しでも多くのお客様に広めていくことが、今後必要なことでは ないかと考えています。


【道の駅ブランドの販路拡大】という観点でオンラインショッピング、出張販売 という2点を挙げましたが、まだまだ方法はたくさんあると思います。世に広め ていく分、管理も徹底し、お客様が安心してご利用いただけるように努めてまい りたいと思います。
執筆者

道の駅浅虫温泉ゆ〜さ浅虫 営業企画マネージャー 安田一史

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