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未知倶楽部コラム

これからの特産品に求められるもの<前編>

2007年01月23日

あさごパラグライダー
朝来市さのう高原のパラグライダーの様子
 朝来市では多彩な風土、人の気質、経済的な体質、歴史、文化、自然の恩恵を受け、アメニティにとんだ町づくりや地域の個性を生かした地域づくりが進められています。そのような中、各地で、個性豊かな特産品づくりや市町村ならではの町おこしにつなげて、多彩な特産品の開発がなされています。また、その為の自然を生かした土づくリ研究も実施し、土作りセンターも建設され、あさごブランドの育成に積極的な展開を図っています。

 朝来市の特産品には、黒大豆入り味噌、朝来みどり(お茶)、三五八漬物の素、はったい飴、げんこつ飴、玄米茶(アマランス入り)、岩津ねぎ、岩津ねぎせんべい、ねぎ味噌、など等があります。 今日の特産物として定着するにあたりまして、地域の努力はもとより、県のご指導の基ですばらしい特産品が出来上がりました。どれも昔からあるもので、地域性豊かな素材を使ったブランド故郷の味がする商品ですので、自信を持って勧められます。

 これらの特産品をイベント等を通じて発信、また、口コミやマスメディアのパブリシティにより、より一層の付加価値を増進させ、ビジター(外から町に入ってくる方々)をはじめ、人と人との出会い・ふれあいや特産品交流が行われています。特に、大ヒットと商品となった「黒大豆入り味噌」などは、アグリマーケテイング手法の一つの成功事例であると思います。
 更に、生産、加工、販売する過程で常に情報を発信したことにより、一層の付加価値がついて商品力アップ、地域の知名度アップ、更に特産品の知名度アップと販売促進につながったばかりではなく、地域社会に対するささやかな利益の還元を図り、地域づくりとビジネスがしっかりと連結できたという成果ではないでしょうか。また、地域とビジター、人と人とのつながりの絆の深まり、そして数多くの副産物を生み育て、社会的ニーズに応えうることが出来ました。沢山のメディアにパブリシティされ、多くの方々がこの情報を知り販路の開拓の道が開けたのであります。

 また、農産物を加工品にしてきめ濃やかな情報を発信することにより付加価値を高め、 商品化したものを地元を中心としたプログラムを作って、確実にマーケット上へ。 その後、市外へ広げていくための情報発信が大切です。

 私は、今日までのイベント等を振り返ってみて感じましたのは、 情報化時代の中、やはりイベントは地域のコンセンサスづくりに大きな意味を果たしているということです。
 尚、今後も更なる情報のアウトプットとそのプロモーションが今以上必要な時になって来ています。  それは、安心、安全、交流と信頼であり、次世代につなげて行く大切な時世ではないでしょうか。 特産品の中でも、最初から利益を目的としていないものも多く存在しますが、だからといって、販路拡大ができないのでは、その意味も段々と薄れていってしまうのが現状です。それをいかに地域の活力に結び付けるかは、何が必要なのか、何が足らないのかの認識であると思います。

あさご ねぎ振興大会の模様 (拡大します)
農家のおばあちゃん達手づくりの合鴨鍋を振舞います。
四季彩あさごふるさと感謝祭の模様 (拡大します)
地元野菜の天ぷらを揚げたてあつあつで!


「四季彩あさごふるさと感謝祭」では トントンレース(レースの模様はこちらから) など催しがたくさん。
地域の方々も、ビジターも、老若男女問わず楽しめます。


 最近、物やお金を中心とする経済面での国際交流は活発してきているものの、まだまだ人と人との交流は遅れています。
 私たちの環境を見ましても、衣食住や物などの基本的ニーズはほぼ充足され、人々の生活意識ニーズは「モノ」から「心」へシフトしてきています。そして現在のライフスタイルとして、私たちは、生活全体の中で、もっと豊かに、もっと美しく、もっと人生を楽しむことを求め、自分流の新しい生活を創造、演出するために、色々な物や情報の中から自分自身が本当に必要なものを選びとっていく時代に来ていると思います。すべての二ーズが、生活の中に精神的な充足感を求めているのが現状でしょう。
例えば、ファッション性の高いDCブランド、スターグッズなどは、若年層に飛ぶように売れるとか、食における食ブーム、とりわけグルメブームなどは、消費者が身体に優しい食べ物を求め、自分たちの身体を大切にしようとしていることの表れではないでしょうか。

 各地域の特産品は、生活者、消費者の日常生活の場に定着しつつあります。素朴な品質の良さは十分に認められており、特産品のイメージに対する高い信頼と期待が消費者の行動の変化となって表れてきています。 そこで、生産者は特産品に対する生い立ち、歴史、食文化、料理方法等を表示し、利用者側の意見など取り入れ、双方向にコミュニケーションを図ることが重要になってきますし、そのことがリピーターに繋がっていきます。
 当駅においても、その活用と発展のポテンシャルは非常に高い指数を示しています。消費者が何を求め、いかに空間をすごしているかを知ることが重要です。 そのため、まず都市の二ーズに応えるだけでなく、 そこに住む方々がずっと住み続けたいと思う地域づくりをすることが基本にあると思います。
その前提に立って「あそこへ行けばあれが買える・体験できる」独自商品の開発、何回も来たくなるような環境づくり、ビジターへの地域のホスピタリティ・サービスの交流などが求められています。つまり、このような消費者ニーズ、ベネフィット(選択眼)をベースにおいて特産品への関心を高めていただき、来客者の増加を図り、知名度アップへと、それぞれのノウハウ生かしに勤めることがより必要になってきます。

<後編>へとつづく
執筆者

道の駅あさご 駅長 黒川あや子

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