HOME > 未知倶楽部コラム > 「椛の湖(はなのこ)そばの花まつり2006」を終えて...

未知倶楽部コラム

「椛の湖(はなのこ)そばの花まつり2006」を終えて...

2006年09月27日

「椛の湖そばの花まつり2006」は、先週の土日、9月23、24日の二日間開催しました。
椛の湖自然公園でのそばの栽培は、今年で12年目になりますが、そばの花祭りは3回目です。

椛の湖自然公園のそば畑
岐阜県中津川市 椛の湖自然公園のそば畑
中津川市坂下は、中山間地で、「これ!」と言う観光資源がありません。
椛の湖が唯一の観光資源といっても過言では無いくらいです。
私が今の仕事に従事させて頂いた頃から、そばの花が綺麗なこの時期を多くの皆様に知ってもらいたいと思っておりました。 しかし私一人では、思うようにイベントが出来ず、そば畑の管理棟を利用して自費で落語会や陶芸教室、フラワーアレンジメントを開催する程度でした。
でも、何とかもっと皆が集まるお祭りにしたいと思っていたところ、4年程前、岐阜県が「花の都ぎふ祭り」として、全県を対象に観光キャンペーンを展開しました。 その中に、この椛の湖自然公園のそば畑も取り入れて頂き、第1回目のそばの花まつりを行政主導で開催し、その後、市町村合併し現在に至っております。

私は第1回目の祭りから、実行委員のメンバーになっていますが、実のところ祭りに参加するのは今回が初めてでした。 そばの花を観て、そばを食べに来店して下さるお客様も多く今までは、道の駅自体が大変忙しく、祭りの会場に行けない状態でした。 祭りの会場でも、もちろんそばを販売していましたが、それは私が「したごしらい」した物をボランティアの方が調理して販売していました。 ところが、ボランティアの方調理には慣れていないので、あまり評判が良くありませんでした。 「そばの花まつりなのに、あんなそばを出していたらダメだ」 とのご意見を多く頂き、今年は、実際に私が調理する事になりました。 つまり、生麺を用意し、道の駅とまったく同じ物を出すことになったわけです。

「したごしらい」する場合は、有る程度先から仕込む事が出来ますが、生麺の場合は前日または当日の物で無いとダメです。 と言うことは、祭り用のそばと、道の駅用のそばを用意しないと行けないことらなり、かなりハードな状態でした。 でも、せっかくの期待を裏切る訳にはいけないので、何とか挑戦しました。

祭り前日まで、天気予報が余り良くなかったので、生麺の場合売り切りにしなければロスになってしまうので、1日はちょっと控えめの300食を用意しました。 ところが、天候が回復し、お昼過ぎ、12時30分頃には既に売り切れてしまいました。 で、2日はもっと用意しなければならないと思いましたが、道の駅の方も祭りの会場以上に忙しく、こちらも早々と売り切れ...  2目の準備は、徹夜状態で出来る限り準備しましたが、それでも13時30分には売り切れてしまいました。

「せっかくそばを楽しみに来たのに...」というお客様も多く、期待を裏切りご迷惑を掛けてしまいました。
でも、激怒する方は一人もいませんでした。
やはり、そばの花が綺麗な空間では人の心も穏やかにするようです。

また、こんなお客様も...
「俺はもっと、麺が黒い田舎そばが好きで、こんなそばは美味しくないし嫌いだが、これしか無いならしかたないなぁ」 と言いながら召し上がったお客様が、おかわりし、もう一杯食べられました。
「そばの花を観ながら食べるそばは旨い」とおしゃっていました。

そばは、観てよし、食べて尚よしです。

椛の湖自然公園そば畑では、10月下旬に実を収穫し、11月中旬より新そばの提供を予定しています。
11月11日、12日には「新そばまつり」も開催予定です。


先日、地元のテレビ局の取材を受けました。
その模様は...
中京テレビニュース・リアルタイム「楽ナビ・生活情報」
http://www.ctv.co.jp/realtime/life/2006/09/0922/index.html
をご覧下さい。
執筆者

道の駅きりら坂下 支配人 三尾弘成

リンク

ページTOP