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未知倶楽部コラム

道の駅情報大賞について(講評)

2006年09月25日

9月22日、最も優れた情報発信を心がけて下さっている道の駅を称えて道の駅情報大賞を発表させて頂きました。以下講評させて頂きます。

道の駅の皆様は日頃目の前のお客様への対応で大変お忙しい思いをされていることと思います。そのような状況下でも質の高い、そして鮮度の高い情報を提供して頂いている道の駅の方に対しては、私どもとして何らかの形で感謝の気持ちを表したいと思い、このような企画を行った次第です。そして併せて、この機会に未知倶楽部が 考えている質の高い情報とは何か、それをそこのレベルにまで至って道の駅の方に勉強して頂きたいという気持ちもあります。

私どもが情報にこだわる理由は、その情報を作り上げる過程において道の駅の代表の方に、日常性に埋没している地域の良さを発掘して、それを整理して頂く事です。私のコラムで何度も地域には優れた資源が隠れていることを申し上げております。それを発掘する作業に我々も関わってゆくつもりですが、全ての道の駅を常時見てゆくことは不可能です。私は道の駅の代表の方こそが地域のコンシェルジュとしての責任を持って、その作業に当たって頂くことを願っております。目の前の集客、売り上げを遥かに凌ぐ富の源泉は良く目を凝らして見ると幾らでも転がっております。それを見つめて、それを掲載して頂きたいのです。

さて、大賞に輝いた岐阜県中津川市のきりら坂下の受賞理由です。
@先ず駅長メッセージです。
 三尾様の文章には、簡潔に地域の売りが書かれており、また、是非訪れてみたいと思わせるおもてなしの気持ちが感じられます。単に施設紹介をするのではなく、何を‘売り‘にして、‘どのような気持ちでお客様を迎えたいのか’これが書かれている点が優れております。
A駅長お薦め情報ですが、商品への想い、歴史が簡潔に書かれています。
 正確な商品知識と商品を通じて地域を紹介したいという気持ちが良く表現されております。
B地域の名人・達人も三尾様の日頃からの地域人脈の広さを感じます。
 地域の魅力は人です。面白い方がいるということはその地域が生き生きとしているということです。どこの地域にもいますが、それを書けるかどうか、それは駅長さんの地域への想いと力量にかかっています。その点、三尾様の力量を感じます。
Cイベント情報ですが、イベントを通じて地域の魅力が伝わります。
 イベントにはどういう歴史、意味があるのか、域外の人に正確に伝えないと地元イベントで終わってしまいます。そしてイベントで何が行われるか、知らない人に伝えるためには丁寧に書かなければいけません。その点に関しても三尾様の文章は優れております。
D写真映像、これも今の時代極めて大切です。
 そばを打っている写真をご覧下さい。そば打ちに全てを賭けている三尾様の姿が伝わります。一枚の写真を通じて、自分のどのアスペクト(姿)を伝えたいのか、これを他の道の駅の方も参考になさればよいと思います。
D駅長コラムへの投稿を頻繁にして下さっています。
 このコラムへ投稿するというのは大変な労力が必要です。相当強い地域への想いが無ければ書けません。高く評価したいです。

二席、三席、次点に選ばれた道の駅もそれぞれ秀作です。選ばれた全作を通じて言える事ですが、駅長さんのひたむきな地域への想いの強さが感じられます。自分のためではない、地域のため。これがひしひしと伝わっております。

尚、作業労力の面を考慮に入れて、駅長コラムにご投稿頂いている道の駅全てを入選としたいと思っていたのですが、地域の名人・達人という基礎情報が抜けている、あるいは情報更新が少ない等の基本的要件を満たしていないことにより、落選させて頂きました。ご了解願います。

今後もこの情報大賞企画を定期的に行います。また、他の企画も考えております。一生懸命頑張っている道の駅に対しては、未知倶楽部の基準により正当に評価をさせて頂くことを続けて参ります。
また、今後は一般利用者会員にも評価に加わって頂くことも検討しております。
執筆者

未知倶楽部室 室長 賦勺尚樹

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