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未知倶楽部コラム

『道の駅の、その先 〜丹羽さんの視点〜』 (第1回 「道の駅」って?)

2011年02月01日

「駅」というと、一般的には線路の駅を連想しますが、線路がない時代は馬が物流の主役でした。馬を乗り換えたり、馬を休ませる所を「駅」といい、そこは宿場町として栄えました。道路には休憩所があるので、「道の駅」の方が元祖といってもよいでしょう。

道の駅は、駐車場やトイレなどの休憩機能とともに、道路、観光、地域の歴史・文化などさまざまな情報が受けられる、まさに地域の核と呼ぶにふさわしい機能をもっています<必要条件>。地域の物産販売施設やレストランを備える駅も多く、ふれあいの場としても楽しんでいただいています。<付帯施設>。

  全国には約950の駅があり、うち岐阜県には53駅(5.6%)。県単位では全国で1位です。「道の駅王国岐阜県」と県民が自慢できる施設でもあります。

さて、私の勤める道の駅・土岐美濃焼街道「どんぶり会館」は平成10年7月にオープンしました。当時、道の駅の認知度は低く、設立に関して賛成派は少なく、運営母体の組織づくりに大変な苦労を要しました。ドライブ好きな私は、夜間、JRのトイレを利用するなどして、道路にも気兼ねなく利用できる施設の必要性や、地域でしか手に入らない産品売場の需要性を感じていましたので、自信を持って駅長職に就任しました。

どんぶり会館は、美濃焼陶磁器産地の土岐市にあり、物産販売所はその器類が90%以上を占めます。農産品中心の道の駅が多い中、全国でも珍しいタイプといえます。

これから、道の駅をもっと知っていただきたく、いろいろなことを執筆させていただきます。

(全8回 毎週更新)

(岐阜新聞連載コラム「素描」より転載・改題<平成22年11月6日掲載分>)

執筆者

道の駅土岐美濃焼街道どんぶり会館 駅長 丹羽正孝

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