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未知倶楽部コラム

【人間の心理】言って良い言葉・悪い言葉の使い方

2010年04月26日

当駅にお越しになった、知り合いの女性からお話をいただきました。この女性の経験したお話に感動しましたので掲載します。

その女性の子供さんは、当時小学校1年生三学期のある日、突然「ママ、学校に行くのイヤ」と言いだしたのです。お母さんが「なぜイヤなの」と聞くと、前の席の子が「あんたは、キモイねん」と、言うそうです。なぜなのかさらに聞くと、「わからへんけど、先生がいないときに言うねん」と言ったのです。

登校拒否をさせてはいけないと思い、「ママが先生に言ってあげるから心配しないで、学校にいきなさい」と言い聞かせました。会社の上司に話をすると、「その学校は私がPTAOBの会長をしているから、一緒に行ってあげよう」と言ってくれたのです。

学校に着くと、さすがにPTAOBです。校長・教頭が揃って出迎えてくれました。
お母さんが、校長・教頭に内容を話したところ、「担任の先生は、ベテランですから指導には間違いがないと思います」との回答でした。そして担任の先生が来られて、話したところ「私の担当している学級で、そんなことは絶対ありえません」と、言いきりました。お母さんが、「どうして言いきれるのですか?」と聞いたところ、「私は日頃生徒に、キモイ・バカ・死ね・・・の汚い言葉は使わないように言っているから」との回答でした。

お母さんが言いました。「先生 それが悪いのです。子供に言ったら駄目な言葉を、言ったから子供が使ったのです。先生のいないところで」さらに「生徒に教えるのは、綺麗な言葉、嬉しい言葉、たのしい言葉を教えることが大切ですよ」と・・・
担任の先生は黙り込み、校長・教頭はうなずきました。

見るな!と言われたら、見たくなって、
聞くな!と言われたら、聞きたくなる。
使うな!と言われたら、使ってしまう。

子供だけでなく、大人も一緒です。人間の心理がそうなのです。
知って傷つけることもあれば、知らず知らずの内に傷をつけることもあります。

人を楽しませたり、喜ばせたりする言葉、その言葉いくつぐらい言えますか。使っていますか。 素敵な日本になるために、素敵な、綺麗な、楽しい言葉を使って行きたいと思いました。
執筆者

道の駅杉の湯川上 駅長 久保信幸

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