HOME > 未知倶楽部コラム > キュ-トなふれあい 「愛」のメッセ-ジ

未知倶楽部コラム

キュ-トなふれあい 「愛」のメッセ-ジ

2009年03月17日

 今年は例年になく、立春より早く1月下旬、30日から31日かけて強風が続きました。北風と南風が入れ替わる春。立春後に、初めて吹く南よりの強風「春一番」をはじめ、北西の風が、雪をともなって吹き荒れる「春北風」など、春は強い風が吹く日が全国的に多いものです。この時期に吹く嵐のように、春は天気も温度も変わりやすく、低気圧が日本海側を通過するときに嵐が起きやすいと言われています。

 春の風のごとくステージは、出会い・ふれあい・別れ・若い息吹と様々なドラマを演出し、長い人生の物語に繋がれます。

 今や道の駅は全国的チェーンとなり、生産する人、加工する人、販売する人、情報発信する人、人と人・地域と地域・道路利用者が結ぶ憩いの場所となりました。多くの皆様に支えられ支援して戴き、惜しまぬ情熱と創意工夫をこらし、持続可能に自助努力を重ねながら、地域の活性化に大きく貢献しているのではないでしょうか。

 そのようなある日の出来事です。愛知県の遠方よりご夫婦で「道の駅あさご」に立ち寄られました。
お出会いしました瞬間、顔が微笑み、心が和み、思わず言葉が…

「お久振りです。お元気でしたでしょうか?遠方よりお疲れ様です」と。
「今年は、どうしても、駅長さんにお出会いしたいと思いまして、思いきって家内と寄せてもらいました」
「まぁ、嬉しいですね。どうぞごゆっくり休んで下さいと〜」
「あまりゆっくり出来ないのです。次はフレッシュへあさごへ行きますのでと〜」といいながらも話は楽しく弾みました。

 お帰りに「お気をつけて、また起こし下さいね。」と安全を祈りながら見送りました。なんだか複雑な気持ちのようで家族との別れのような思いでした。

 私は、このような嬉しいお言葉を戴き、とても感銘致しました。また、すばらしい出会いは、親や兄弟、親戚以上に嬉しいことですし何ものにも変えられませんね。

 私はこのように、今日まで道の駅や未知倶楽部ホームぺージを通して多くの「友」というかけがえのない「宝」財産を与えて戴き、私という人間を育てて戴きました。

 私の長い人生のステージ、この財産を貯蓄するにあたりまして、幾ら、スピード化、情報化時代にあっても「人」をもてなす暖かさ、ホスピタリティを最大限に生かし、人と人・地域と地域・道路利用者が結ぶ憩いの場所「道の駅」でなければならない時代を再度、再確認し、感謝の思いが込み上げてきました。今も昔も変わりませんが、人が人を呼ぶ「道の駅」でなければなりませんね。

 道の駅は、人とかかわっているサービス業であり、一人ひとりのグレードアップ、思いやり、気配りが原点ではないでしょうか。また、出会い・触れ合いの中、「一期一会」の気持ちを重んじ、「挨拶」だけでも立派なホスピタリティなのです。更にその状態に合った言葉は、リピート効果をもたらすでしょうし、笑顔は最良のコミュニケーションであり、人間関係を明るくし、良い印象を与え、お互いに心の扉を開くキーマンになると思います。最近は、物やお金を中心とする経済面での国際交流は活発化してきているものの、これに比べて、人との交流が遅れていることのほうがより大切ではないでしょうか。

 道の駅のスキルアップ、個人のモチベーションのバランスと地域活性化、やはり「人」が「宝」であり財産です。それは「愛」であり、愛は、個人の能力を伸ばすでしょうし、更に私は、道の駅の共通コンセプトを持った地域の顔として、人と地域交流により地域の持つ魅力を知って戴き、地域振興に役立つよう、少しでも地域に還元できるよう、惜しまぬ自助努力を愛に変えて努めて参りました。

 「人」・「愛」という文字は大変すばらしい文字ですね。
 今後より一層、人との交流と信頼を目指して、道の駅の機能とワークライフ・バランスを充分に活用して戴き、道の駅の発展を強く願うものです。

 ありがとうございました。ごきげんよう。
執筆者

道の駅あさご 駅長 黒川あや子

ページTOP