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未知倶楽部コラム

「感謝の気持ちで...」

2009年02月13日

お店へ入ると店員さんが「いらっしゃいませ」と声を掛ける。
当たり前の光景であるが、最近この「いらっしゃいませ」の代りに「こんにちは」と言うお店が多くなってきたように思います。「こんにちは」は「いらっしゃいませ」より畏まってなく、親しみ、アットホームな雰囲気を演出するので多く使われるようになったように思います。でも、やはりお客様をお迎えするには、「いらっしゃいませ」の方が良い。

「いらっしゃいませ」の前には「ようこそ」がある。「ようこそ、いらっしゃいませ」こそがお客様をお迎えする言葉である。「いらっしゃいませ」には、感謝の気持ちがある。「こんにちは」には、感謝の気持ちが無いとは言わないが、アットホームな演出で終わってしまい、何も考えていない店員が「こんにちは」と言っているのを見ると、お客様を「お客」として扱われる感じがして仕方ない。「お客」より「お客様」、「お疲れ」より「お疲れ様」、「御苦労」より「御苦労様」、「・・・様」を付ける事により感謝する気持ちを表している。

先日、よく行く飲食店でよく見かける店員さんが「いらっしゃいませ」の言葉の後に「あっ、こんにちは」と声を掛けてくれました。この「こんにちは」は自然と出た言葉で演出のない親しみ、アットホームな感じを受け、気持ち良く食事ができ「また来よう」と思いました。

お客様をお迎えするには「演出」は大切かもしれないが、感謝の気持ちを忘れた演出では何か滑稽で仕方ない。お客様がレジでお金を払い私共が「ありがとう御座いました。」と感謝を述べると、お金を払ったお客様も「ありがとう御座います。」と返して下さる事がある。

お金を頂いて尚且つ、感謝の言葉を掛けられる、「仕事をやっていて良かったなぁ」と思う瞬間である。
執筆者

道の駅きりら坂下 支配人 三尾弘成(みお ひろしげ)

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