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未知倶楽部コラム

閑散期に出来る事

2008年03月17日

昨年、9月までは予定通り、むしろ予定以上の入込客数、売上で推移したが10月、12月と大苦戦した。

今までは、正直入込客数、売上を伸ばす事は「マイナス要因を潰せば良い」と容易く考えていた。

つまり、観光資源が少ない岐阜県東濃地域に於いて「道の駅」自体が重要な観光スポットで注目される事が多い為である。

注目されている限り入込客、売上は減少しないと思っていた。

そして、昨年10月から12月まで、岐阜県ではJRとタイアップした大型観光キャンペーン「ぎふディスティネーション・キャンペーン」(DC)が展開される事も追い風になると信じ、私共の施設では「おもてなし」企画として「足湯」を設置したり、DCの企画にも積極的に参加し、DCの観光コースにもいち早く組み込んで頂き、岐阜県が斡旋し旅行会社が企画したバスツアーコースも設定して頂き誘客した。

閑散期に出来る事@
土雛・土人形展
ところが、DCで注目されてたのは東海環状自動車道、東海北陸道、JR高山線とくに、東海北陸道は高山西ICが開通、JR高山線は台風による不通区間が3年ぶりに開通し岐阜、富山間が全線開通し注目度は抜群で、飛騨地域に於いては世界遺産の合掌造り白川村がある。

つまり、私流に言えば飛騨地域は「マイナス要因」を上手く潰せた訳である。


閑散期に出来る事A
森のめぐみ展
私共に於いては、予定していたバスツアーが最低遂行人数に達しなくてすべて中止になり、「足湯」は大好評でしたが集客には寄与しませんでした。

もちろん、私共の努力不足ではありますが、新聞各紙が「ぎふDC、大盛況のうちに終了」「高山市、観光客増加」なんて見出し、記事を目にすると「人の流れが飛騨地域に...」と愚痴でも言いたくなります。


閑散期に出来る事B
で愛・ふれ愛音楽会
冬期は私共の施設では閑散期に当たる。

例年この時期は徹底的な経費削減と春夏に向けての準備期間であり、「足元が悪い中、わざわざお越し頂くのも...」との想いからじっと我慢の時期でした。
しかし、本年度は10月〜12月のマイナス分を何とかしなければなりません。とはいえイベントを行うには準備期間が必要です。
年明け早々に「何かを...」といたるところへ声を掛け、1月は「あっ」と云う間に過ぎてしまいましたが、2月には「椛の湖遺跡50周年記念展」、新メニュー「にごり汁そば」「桜えび力そば」を提供、恒例の「で愛・ふれ愛音楽会」、「地元に伝わる土雛、土人形展」、現在も開催中(3月25日まで)の栗くり工房「森のめぐみ展」等開催でき、2月前半に地元の新聞2紙が交互に毎日のように私共の記事を掲載頂き、「これは行ける」と手ごたえを感じた途端、2月9日の大雪で期待していた3連休の売上がガタ落ちで、その後も客足が伸びず、結果的に前年対比マイナスになってしまいました。


閑散期に出来る事C
にごり汁そば
但し、聞くところによると周辺の同様の施設では、軒並み前年対比60%でしたが、私共では10%程度でしたので、その点では救いです。

例年何も出来ないでいた2月に皆様のご協力で沢山のイベントが開催できご尽力頂いたすべての皆様に感謝申し上げます。

本来なら前年以上の成果を上げないといけないがマイナスになってしまった事は、私共の努力不足であり申し訳ないと反省しております。


閑散期に出来る事D
桜えび力そば
3月も後半に突入し、まもなく桜の便りも届く季節になって来ました。

来年度4月以降、岐阜県では「飛騨・美濃じまんキャンペーン」という大型観光キャンペーンが展開されますが、今年7月には東海北陸道が全線開通し、飛騨地域のへのアクセスが益々良くなり、同地域では「追い風」になって今年度以上に賑わう事と思いますが、私共の地域にっとってはまさに「逆風」で厳しくなると予想出来ます。


閑散期に出来る事E
椛の湖遺跡50周年記念展
「マイナス要因を潰す」だけの運営ではダメだと痛感しております。
執筆者

道の駅きりら坂下 支配人 三尾弘成

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