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未知倶楽部コラム

箸で考えるエコ

2008年02月13日


こんにちは!!
1ヶ月以上ぶりのコラムになります。

本コラムの当初テーマがエコを題材にといいつつも、問題は深く、進行は遅く。
なかなかコラムで取り上げる具体的な成果などが出てこないのが実情です。

そんな中、一つ形にしました。

写真の箸。エコ箸です。

色々な種類がありますが、当社で運営するお店で順次導入を進めております。
道の駅南きよさとでも導入に向けて具体的な動きになってきました。

ひとくくりにエコ箸といっても、様々な考え方があります。

中国の森林伐採による温暖化を止めるために、割箸をやめる。
必要な間伐から得られた割箸を推進する。
割箸をやめて、洗い箸を導入する。
割箸をやめて、リサイクル箸を導入する。

ざっと挙げても色々あります。

また、それぞれに問題があったりもします。

洗い箸に取組んだ居酒屋などでは、洗浄の具合による、細菌感染(食中毒)のリスクが増えたと聞きます。
そのため、2度、3度と洗浄、消毒をして、結果随分高くついてしまっているなんていう話も聞きました。

エコ箸
エコ箸

当社が進めているリサイクル箸は、写真では解り難いかもしれませんが、 2本が繋がっています。プラスチックですが、割箸です。
割れば、当然、次には使えませんので、洗って出すのではなく、業者に回収をして貰います。
回収した業者は洗浄などを行った後、回収したプラスチック箸を原料として、再加工し、 同じプラスチック割箸として生産をするという仕組みです。

原材料に関するリサイクルも出来て、ぐるぐるとサイクルが作れるという点では非常に優れた モデルかと思います。
が、反面、よくよく考えてみると、その再生産の工程において、工場などから排出される二酸化炭素が あるのでは?なんていう疑問もわいてきます。

これが、普及して、森林伐採が減った効果と再生産での排出デメリットを比べて、実際どうなのか? については、わかりません。
が、どこかを取れば、どこかに影響が出る。本当に環境活動は奥深いです。

でも、常々思っているように、今大事なのは、何か取組んでみるということ。
そして、それを発信していくということ。
それにより、一人でも多くの人が環境への意識を高めてくれれば良いと考えます。
最終的にはそれではダメかもしれませんが、今皆が意識をすること。一人が、一企業が、一国が取組んでも、 結果皆でやらなければ地球は守れない。
京都議定書へのアメリカ、中国の不参加。周りがちょこまか考えても、一番出している国が何もしなければ、 大きくは変わりません。でも、大きく変わるために、皆が意識を高め、それが当たり前になっていく事。

気の遠くなる活動ですが、必ずどこかに繋がると信じて・・・。
執筆者

道の駅南きよさと 運営責任者 金丸 滋

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