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未知倶楽部コラム

『地域防災拠点としての道の駅』

2008年01月18日

こんにちは!

このコラムを書いた前日は1月17日。阪神淡路大震災の発生した日でした。
当駅では、この日に合わせて、防災訓練を実施しました。

訓練自体は、

顧客の安全確保。
対策本部の設置。
関係各所への連絡。
施設設備安全確認。

といった簡単なものでしたが、
改めて訓練の重要性を感じました。

どこに消火器があるのか?
何かあればどこに連絡をすべきなのか?
どこの指示を仰ぐべきか?
懸念させることは?

などを整理する上で、従業員にとっても改めての確認作業とできたと感じます。

今回は自施設だけでの訓練にとどまらず、消防署や市役所も巻き込んでの訓練を目指しました。
その相談をする中、道の駅という施設特性の中、万一の場合に出来ることは?と改めて考えました。

当駅は地域住民にとって、指定の避難場所には指定されておりません。
したがって、その時その場所にいるお客様を対象とした安全確保がまず第一です。

その上で、考えてみると、道の駅には

建物がある。
食材がある。
広場がある。
国道に面している。

など、災害時のキーワードたる言葉がいくつもあることに気づかされます。

当社は、道の駅の他にも、居酒屋や食堂などを運営しております。
それぞれに災害も含めた危機管理マニュアルが存在します。
中でも、高速のパーキングエリアの運営においては、道の駅と同様の公共性を持った、
ドライバー向け施設として、マニュアルの精度が非常に高く参考になります。

高速道路運営者として指示されていることは、安全確保、一時待機場所の提供、応急対応などは勿論、
炊き出しを行うことも示されております。
ケースとして、高速道路が通行不能になり、帰宅困難者が道路上に溢れた場合などを想定し、
決められた日数分炊き出しが可能な在庫保有なども求められます。

道の駅はいわゆる一般道のパーキングエリアです。
同じ機能が求められるケースは大いに考えられます。

一番最初に書いたように、当駅は地域にとっては避難場所には指定されておりません。

が、ピーク時の状況などを考えれば、県外者が多数来駅しているケース、国道が不通となるケース、
何かできること(やらねばならないこと)があるように感じました。

他地区の道の駅ではもう少し進んだ連携が取れているところもあると聞いております。

役所を交えての対応になりますので、トントン拍子というわけには行きませんが、
一つずつ、着実に準備をすること。家に避難用のリュックを置くことと同じです。
公共サービスとしてあるべき姿に向けて、関係各位を大いに巻き込んで行きたいと考えた、
2008年1月17日でした。

まずは、AEDの設置。早急に対応せねば・・・。
執筆者

道の駅南きよさと 運営責任者 金丸 滋

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