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未知倶楽部コラム

「『魔がさした...』罪の意識の低さ」

2008年01月15日

「『魔がさした...』罪の意識の低さ」
「『魔がさした...』罪の意識の低さ」

「魔がさした」という言葉は、大変都合の良い言葉である。

先日の新聞に、中津川市内の50歳代中学校教諭がATMに置き忘れた現金50万円を「猫ばば」、着服し、窃盗の罪で逮捕 された記事が掲載されていた。

その教諭のコメントが「魔がさして...」との事である。

教職でありながら...と誰しも思うことであり、懲戒処分で退職金も出ないであろうし、50歳代であれば、奥さんも子供 もいるだろうに、その家族の事も気に掛かる。

なのに50歳代で教職、50万円の事で退職金もパァ、代償は大き過ぎ、ましさく魔がさしたとしか言いようがない。

また、岐阜県内の別の街では、元市職員がセルフのガソリンスタンドで、お客様が取り忘れたおつり、7千円程度を「猫ばば 」、着服し、こちらも窃盗の罪で逮捕されている。

この元市職員は40歳代でこちらも「魔がさした」のであろうが、この元職員というのがみそで、現金を着服した時は市職員 だったが、逮捕前に依願退職しているようで、こちらは退職金が出るようである。

金額に大小つける訳じゃないが、退職金が出る出ないの差がちょっとしたテクニックで違ってくるようだ。

規則の盲点、大人の知恵とでもいうのだろうか?

私の息子達には到底説明出来ない。

どちらも、お金を奪おうとした訳では無く、たまたま置き忘れ、取り忘れたお金を着服した訳で罪の意識が低いのかも知れな いが、拾得物を着服すれば立派な犯罪である事は社会常識である。

罪の意識が低いと言えば、先日、道の駅に設置してある自動販売機の下を子供が覗き込んでいるので「お金でも落としたの? 」と問い掛けると、無言で立ち去ってしまった。

その光景を見ていた掃除を担当しているパートさんが「あの子はしょっちゅうおつりの返却口や自動販売機の下をあさってい ますよ」と教えてくれた。

つまり、返却口に取り忘れたおつりや、自動販売機の下に落ちたお金を目当てにしているのだった。

これもまた立派な犯罪であり、これも私の息子達には到底説明できない出来事です。

(最少額の拾得物 http://www.michi-club.jp/column/column-template.php?columnid=90

思い遣りの精神で… http://www.michi-club.jp/column/column-template.php?columnid=166

参照ねがいます。)

そして、現在、SNS「未知倶楽部カフェ」では、色々なコミィニティーが立ち上げられ、その中に「道の駅マナー向上委員 会」があります。

「魔がさした」、罪の意識の低さもマナー低下の一因だと思います。

と、偉そうに言っている私自身も「今までマナー違反をした事がないのか!」と言われると、20歳代たばこを吸っていた時 はポイ捨てをしていましたし、この職業に就くまではゴミの分別もちゃんとしていた訳ではありませんし、前職のままでした らこれ程公共マナーについて意識する事はなかったと思います。

立場が変われば...と言われそうですが、まさに「意識の低さ」も要因です。

だからこそ、この歳になり、この立場だから皆様にマナーを守って頂きたいし、マナー向上に対する意識を高めて頂きたいと 思います。

また、楽をしよう、目の前にある便利さだけを追求しようとすれば、魔がさしてしまうと思います。

心配りと、子供に説明できる、恥ずかしくない行動をすればマナーは守れると思います。

是非、皆さんもSNS「未知倶楽部カフェ」に参加してご意見をお聞かせ下さい。

写真は、「自動販売機の下部...この部分を覗き込む子供がいました。」
執筆者

道の駅きりら坂下 支配人 三尾弘成

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