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未知倶楽部コラム

ふれあい

2007年10月30日

道の駅南きよさと大収穫祭
大収穫祭のイベント風景
こんにちは!!

先週末、当駅では毎年恒例の秋の大収穫祭を開催致しました。
例年は1日限りのイベントでしたが、今年からは、土、日の2日間開催致しました。 天候にも恵まれ素晴らしいイベントになりました。

このイベントの目玉はなんと言っても、生産農家の方々とのふれあい機会だと思い ます。



いつもは、畑で野菜を育てている生産農家の方々が、この日は焼き鳥屋になった り、餅をついたり、芋を蒸かしたり・・・。

当然、売り子も生産者の方々です。

私も近くでやきそばを焼いておりましたが、その中で面白いエピソードがありまし たので、ここでご紹介致します。

焼き芋担当の農家のおじさん。
入れたばかりの焼き芋を買いに来たお客様。

「おじさん!焼き芋頂戴!!」

「ちょっとまってくれ!今入れたばかりでまだ蒸けてないよ!」

「じゃあ、3つ予約ね!」

「5分くらいで出来るから!!」

5分後、蒸け上がった焼き芋の匂いに誘われてお客様が集まります。
「焼き芋1つ下さい!」
「はいよ!」
「焼き芋2つ下さい!」
「はいよ!」

順調にさばいていくおじさん。

道の駅南きよさと大収穫祭
道の駅南きよさと大収穫祭売店風景
そこへ、先ほどの予約のお客様が戻ってこられました。

「あ!!!3つ予約だったね!忘れて売っちゃったよ!」

「おじさん!困るよ!!取っておいてって言ったじゃない!」

「ごめん!俺は頭が悪くてなー。覚えていられないんだ!だから百姓やってるんだ」

お客様は怒らず、再び蒸け上がるのを待ちながら、おじさんと楽しそうに会話をしています。

同じことを当駅の職員がやれば、お客様に怒られるでしょう。
生産者さんの温かみの中でのミスだから、それが笑顔での会話に繋がる。

ミスを肯定するわけでも、きちんとした接客を否定するわけでもないですが、まさに、このやりとりこそ、直売所の持つ特徴であり、強みであると実感したエピソードでした。

ここから、接客業として何を感じ取るか・・・。
マニュアル化されたものによる一定水準の接客はもちろん出来た上で、そこに味付けとして個人の魅力や、アドリブを効かせられるか?
接客業とのしての差別化の答えはここにあると感じました。

そんなやりとり以外にも、様々なところでお客様と生産者の方々の接点が生まれるイベントとなり、その重要性を実感した2日間でした。

執筆者

道の駅南きよさと 運営責任者 金丸 滋

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