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未知倶楽部コラム

秋思を感じて

2007年10月26日

川渡御
川渡御(竹田秋祭り)
10月神無月…過ぎ去ろうとしていますね。
文字のように10月は、神・無・月と書きますね。
各地域では、祭り・まつり・フェスティバルと神を祀る行事(祭礼)、歓楽的な催し物が盛りだくさんに開催されています。
朝来市の、あちらこちらの地域で、祭り用のぼり旗が風になびかせて、皆様に時を知らせています。
私は、この季節になりますと、あのギラギラとした照付ける太陽が過ぎ去りますと、祭りの季節とその風が〜。風が時節の移り変わりを知らせてくれます。

風景は、黄金になびかせ、その黄金は実れば実るほど頭が下がり、実りの秋、食文化の秋、芸術とスポーツ、読書、伝統芸能の大披露演のステージです。
そのため、あの暑さに負けないで、汗びっしょりの中それぞれの技を磨き、自助努力を重ね、熱気のステージに華を添えてくれます。


そして、神無月も下旬を迎えますと、行楽、観光シーズン到来となります。

そのような時節の思いの中「秋思」を感じるようなロマンにも誘われます。

「秋思」は、秋に感じる寂しい思いのことです。

「春愁」に対する言葉ですが、「春愁」には明るく、情感的な印象があるのに対して、「愁思」には、どこか知的で哲学的な趣がありますね。
菅原道真の漢詩文集「菅家文草」にも「愁思糸の如く乱れて従はず」などという表現があります。
古来「もののあわれは秋にこそまされ」と言い継がれてきています。
その意味は、だんだんと日は短くなり、木々が色づき始めるころ、頬をなでる、ひんやりとした風、盛りすぎた虫の音、華、草に落ちる露・・・。
なにを見ても、寂しさを感じ覚えるものです。人生の寂しさや命のはかなさを思う秋にこそ、「もののあはれ」の神髄があるのではないでしょうか。


但馬・食文化まつり
但馬・食文化まつり(皿そばの早食い大会)
そして11月は霜月です。

私たちの生活もだんだんと冬支度の準備にかかります。
秋のカラーに染まりつつ枯れ葉の舞う季節となり、来る季節の準備期間に入ります。日本でも有名な「熊の架」、木登りが得意な「月の輪熊」が存在します。晩春から夏にかけては、蚊やぶよを避けて、秋になりますと好物のの栗を求めて木に登ります。周りの枝を前足で手もとに引き寄せて栗を取るのだそうです。熊のいた場所が棚状になっているところから、これが「熊の架」と呼ばれているそうです。
こうして、栗や柿、団栗などの木の実を食べたあと、冬眠に入ります。
「月の輪熊」は、ヒマラヤ熊の仲間で、本州以南に棲息する日本固有の種と言われています。
北海度に棲む羆は肉食ですが、「月の輪熊」は木の実が主食です。熊の中では小さく、体長は1・3メートル位だそうです。
近年は、山々にエサ不足から里に下りてくるようになりました。最近、私たちの山々にも姿を現すようになりました。
管内注意をするように、そして家の付近の柿や栗、木の実を早く処理するように。夕暮れはなるべく一人で歩き出ないようにと放送されます。
その為、「駆除」されるようになり、絶滅危惧種に・・・。
少し調べてみますと意外なことに、札幌、仙台、広島など、百万都市に熊が生存しているのは、日本だけなのだそうです。
以上申し上げましたが・・・。
歌唱でとても大好きな曲があります。
♪♪・「ある日、森の中、・熊さんに出会った・花咲森の中・熊さんに出会った・ルルルル。ルルルル〜」♪♪とね。
歌のように夢をこわさないように・・・「熊さんお願いね」。
執筆者

道の駅あさご 駅長 黒川あや子

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