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未知倶楽部コラム

「観光」 〜Sightseeing〜

2007年09月10日

あさご
「観光」 〜Sightseeing〜、21世紀のリ-ディング産業の1つになっていくと言われています。
活性化は「人」次第であるとも言われています。
仕事をするのは人間であり、良なるも、悪くなるも人間次第であることは、今更言うまでもございません。
活力と魅力ある地域づくりの条件とは、やはり、就業機会、利便、快適性、文化、自然、町の賑わいなど、人を惹きつける楽しさ、安心して子育てが出来る環境等々を備えることであり、都市と農山村部が総合に交流し、補完し合うことにより、地域活性化を図ることに結びついていくものと確信しています。
地域の顔として、地域の心を伝えるためには、施設整備だけではなくて運営においても地域の方々の積極的な参画と、地域の自主性に委ねることがより必要かと思います。
また、地域の主体的な個性と創意工夫の大事な世となりました。

このような地域性にとりまして「観光」とは何か、「情報」とは何かを考えて見ました。
私も今日まで、「人」と「観光」と「情報」に携わって参りました。
その毎日の業務の中で観光の要諦とは何かを考えて見ますと、人がリピ-タ-として何回もきて頂くには、やはり、飽きないように工夫する。更に、訪れるたびに何かの発見があるようにと工夫する。その為には、学術的に深いものがあるかどうかにかかっていると思います。
朝来市に行くと、何回行っても新しい何かの発見があると言うことと、心からの安らぎを得ることも大変重要な時代に来ていると思います。「安心と信頼、交流の拠点」、また、心と体のパ-ソナルホスピタリティ空間です。
更に、観光振興には、プラスアルファの魅力も大事なことだと思っています。
要するに朝来市に行くことによって、何かの再発見があると言うようにして、遊び心をうまく捕えて頂くように、より快適空間を生かし、その為には学術的に深めておかないと新しい発見がないと言うことになります。
そして、一番大切なことは、そこに住んでいる方々にとって住み心地のよい地域であることが第一と考えられます。まず、住み心地のよさを考えて見ますと、この言葉は孔子さまが言われた言葉です。(私の尊敬するお言葉です)。
「近き者喜べば、遠き者来る」って。
近くに住んでいる人が、そこで喜んで暮らしていれば遠くの人はそれを見に来る、そこに遊びに来る、勉強に来ると言われたのです。
近くに住んでいる人が喜んで暮らすと言うことを中心にしないと、ただお客を呼ぶだけだと言うことになります。この町、市に暮らしている人たちが、幸せな気持ち、愛する気持ち、誇りに思っている、そういうことがまず大事だと思われます。
観光はそれでなければ長続きしないと言われていますし、近き者喜ぶ大切さを強調しているのだと言うことです。

糸井渓谷
朝来市糸井渓谷

まず基本には、見、食、買、遊、美、そして歴史、伝統文化、お祭り、人、宿、夢、更に、交通、周遊、国際、学術、近き者喜ぶと言うように、このような条件が必要になってきますが、こんなことはなかなか出来ないことであり、その中の何と何を特化すると言う、特化路線、個性化路線と言うものが戦術、戦略、創意工夫ということが必要になります。更に今後、アメニティ-のある空間とは、住み心地のよさ、快適性、快適空間、快適保全、快適環境と言うことも考慮しながら、クリーンエネルギ-の活用や自然を生かした環境と共生、太陽光発電、ソ-ラ-パネル、緑のリサイクルの実用化、生き物の流れ、グリ-ンコリドール、ビオト-プ、自然観察路、ウォーキング、エコロ-ド、グリ-ン.ツ-リズム事業等などが、今後より一層に求められて来るのではないかと思います。そのキ-ワ-ドは多様な構造リズムであると思います。

夢、夢。
夢って言うのは、プラスアルファであり、
夢のある町、市って言うのは、私たちにさらに夢を与えてくれます。
夢の実態は、なかなか難しいけれど「行って見たいな-とか」、名前を聞くだけでも夢と連想がふくらむことでしょう。「一度は訪れたい」気持ちを与えます。
観光先と希望する観光、旅、行き先について、振り返って見ますと「どこかこの辺でいい温泉はありませんか」と尋ねる人が一番多く、やはり、近況の観光旅行先のトップは温泉に入ることが目的であり、温泉と観光の希望先を訪ねますと、 「美しい自然景観を見たい。」「どこかもう少し面白い観光地はないのか。」また、観光希望を上回っている行動につきましては、「のんびりくつろぐ、家族と一緒に遊べる魅力のある場所」「珍しい食べ物やシヨッピングの楽しめる観光地」です。オ-トキャンプ場がはやっていることを考え併せますと自然散策や家族で楽しめるピクニック、渓流釣りや遊び場であり、観光希望を上回っている行動を考えますと、朝来市の身近な観光地を見直して行くことも大変大事なことだと思いました。更に、地域の独自性と工夫した郷土料理などが求められています。
朝来市の観光や但馬の観光につきましても、上記を上回る観光条件が十分に揃っています。私も、孔子様のお言葉をもう一度お借りしたい 所存にございます。
有難うございました。
執筆者

道の駅あさご 駅長 黒川あや子

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