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未知倶楽部コラム

法の整備の必要性

2007年09月03日

こんにちは!!暑い日が続いておりましたが、
幾分過ごし易くなってきたこの頃。如何お過ごしでしょうか??

さて、前回コラムでは、「ひまわりから始まるエコ」ということで、当駅でのひまわり畑から始まっているエコ活動について、ほんのさわりの部分に触れさせて頂きました。

今回、法の整備の必要性ということで、当社が活動を進めるに当たって感じていることを書かせて頂きます。
当社の活動のコンセプトとして、循環型としてサイクルを自己完結させることを掲げております。

ひまわり畑から植物油に。
植物油を飲食店で利用。
出された廃油をBDFへ。

というサイクルを一つ。

その一方で生ゴミに関しても、処理機を導入し有機肥料化をし、
その肥料がひまわり畑に使われる。

という別のサイクルを繋げる。


また他方では、水の汚染を防ぐ為の環境洗剤の導入を行うなど、
それぞれが密接に絡み合いながら、一つの輪が大きな輪となっていくことを目指しております。

そういった活動の中で、意外と障壁となりうるのが「法」です。

廃油を回収して、BDFとして再利用するということは素晴らしいことです。

これを実際に行う場合に、まず誰が運ぶか?費用はどうするか?などの問題が発生します。
これは、先行投資としての費用捻出や、各種補助金の利用、ボランティアなどで、何とかクリアできてきております。
ボランティアレベルで一般家庭の油を回収している場合には当然物量もたいしたことは無く、実用レベルに持っていくには、業務用の廃油の回収が不可欠です。家庭よりも当然大量の廃油が出ます。
その先の燃料も沢山取れます。業務店(飲食業者など)においても、従来有料でゴミとして回収を依頼しているものが、資源になるなどの利点も考えられます。

ところが、ここに法が追いついていないのが実情ではないでしょうか??

ゴミ処理一つとっても、その周りに法が整備されております。
結果、上記のようなモデルが構築できたとしても、それを運ぶにあたり、廃棄物処理の免許が必要になったり、
ゴミなのか?資源なのか?などの解釈によって、法が壁となりうる可能性が存在します。


反面、法にはそれが存在するべき理由があり、再利用、資源といった考えの無かった頃の法で、両方の目的を果たすことは難しいでしょう。そこに大きな問題があるように思います。
今後、社会に合わせて、法整備がされていくこととは思いますが、民間企業として日々決断をしながら、進んでいく我々にとって、いささか動きがスローであると言わざるを得ません。

まさに、官民一体となった改革を推し進めていかなければ、画に描いた餅になってしまいます。
小さな活動ではありながら、こういった大きな問題に対しても問題提起していくことは可能です。
その広がりに期待をしつつ、活動の輪を広げていくことが大切だと思っております。
執筆者

道の駅南きよさと 運営責任者 金丸 滋

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