HOME > 未知倶楽部コラム > ひまわりから始まるエコ

未知倶楽部コラム

ひまわりから始まるエコ

2007年08月28日

道の駅南きよさと運営責任者金丸です。

この度、コラムを寄稿させて頂くこととなりました。 拙い文章ですが、宜しくお願い致します。

道の駅南きよさとは山梨県北杜市、八ヶ岳南麓に位置する道の駅です。 指定管理者制度のもと、民間企業である当社が昨年4月より運営をさせて頂いております。

当社としての運営方針は「旅の目的地」としての道の駅を目指し、飲食店運営などで培ったノウハウを活かして、日々仕掛け作りをしておるところでございます。

その中で、コラムを書かせていただくと言うことで、一つの柱となるテーマを掲げた方が書き易いということもあり、 「環境問題」を柱となるテーマに据えて、思いつくままに書き綴って参りたいと思います。

さて、第一回目の今回、「ひまわりから始まるエコ」に関して触れてみたいと思います。

当駅の敷地は広大です。もともと花の森公園として設置された施設が、後付で道の駅に認定された 施設であり、他の道の駅と比べても、大きさは驚くほどかと思います。 ちなみに、管理敷地面積は142,000u。東京ドーム3個分です。

その園地管理は草を刈るだけでも大変な労力であり、景観の素晴らしさとコストをバランスした運営が求められます。そんな中、今年5月に約1,000平米の遊休地に対して、ひまわりの種を蒔きました。

当駅のある山梨県北杜市は日照時間が長く、映画のロケ地としても有名になった明野のひまわりなどは沢山の人が訪れます。市の花としてもひまわりが認定されております。

そのひまわりを道の駅の景観向上の為に植える。旬は数週間。その間は撮影スポットとしてにぎわったエリアも、現在は花の旬を終えて下を向いております。

(画像をクリックすると拡大します)
南きよさと「ひまわり」
まぶしいひまわり
南きよさとひまわり遠景
遠くからも黄色がくっきり


ところが、このひまわりの役目はここで終わりではないのです。 そもそも、今回植付けを行ったのには別の理由がありました。 最近話題のバイオディーゼル燃料について普及、啓蒙活動を行っている市民団体 「北杜市バイオディーゼル燃料を考える会」への法人会員としての参加からこの話は始まっております。

環境問題にも力を入れている当社が、ふとしたことから法人会員第一号としてこの会への参加をしたのが、昨年夏。
定例会などに参加をしていると、植物油を搾油してそこからBDFを作るという活動を耳にしました。

ところが、ひまわりや菜の花などを植付けて、搾油、利用、再利用に繋げる活動は全国的にも広がっているものの、北杜市の活動としては、最初の植物植付けの遊休地探しに窮しているとのこと。 当社の景観向上、遊休地利用とマッチングした瞬間でした。そこから話はトントン拍子に進み、 今年度の植付けと相成りました。

今年度に関してはトライアルとして、小さくはじめてみようということで、植付け面積は1,000uにとどまりました。 が、今年、見事に咲いたひまわりは観光施設としての集客にも繋がる一方で、実用レベルでの植物油の搾油に向けて まだまだ拡大の余地がございます。来年度は是非、2倍、3倍と言わず、夏場の当駅をひまわりで埋め尽くすくらいの 計画を立てて行きたいと今から準備に入っております。

花の旬を終えたひまわりは現在、種を付けているところです。もう数週間の内に種の収穫イベントを開催する予定です。 そこから先、環境にやさしい地域循環型社会を目指して、関連団体と協力の上で一つの形を作り出し、積極的に情報発信をしていく予定です。

話は尽きないのですが、今回のところはこの辺で。次回以降、更に掘り下げて近況報告も交えてお届けしたいと思います。

執筆者

道の駅南きよさと 運営責任者 金丸 滋

リンク

ページTOP