東濃道の駅連合会活動報告(4月から6月)
2007年06月15日
4月「第37回岐阜県みどりの祭り」への共同出店・PR
春の森林づくり活動の中心として『つなげよう 輝く未来へ みどりのバトン』第37回岐阜県みどりの祭りが、4月28日、越県合併により岐阜県となった中津川市馬籠の旧神坂小学校体育館で行われました。
そして、その会場に隣接する「馬籠ふれあい広場」では、地域特産物等展示、販売・木工教室・ステージイベント等が開催れ、東濃道の駅連合会も出店、「ぎふ東濃アートツーリズム」のPR活動わ行いました。
岐阜県が主催のイベントでは、商工労働部が主催するイベントには多々参加させて頂きましたが、林政部が主催するイベントへの参加は連合会としては初めての事でした。
開催場所が、中山道馬籠宿に近い事から多くの皆様にご来場頂きましたが、お昼過ぎに天候が悪化し、春の嵐に一時襲われましたが連合としての本年度最初の共同出店、PRは無事に終了しました。
5月「東濃道の駅連合会・通常総会」
5月18日、東濃道の駅連合会第3回通常総会を開催しました。事業報告、収支報告、事業計画等を審議しました。
昨年度の主な事業は、11事業で、新たに加わった事業は、東濃地域のアート施設(美術館・博物館等)と連携した事業「ぎふ東濃アートツーリズム」、「ぎふ東濃フェスティバルinセントレア」でした。
【連合会の目標・趣旨】
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今年度も昨年度同様、上記目標、趣旨に沿って事業展開して参ります。
そして、今年度は「ぎふデスティネーションキャンペーン-いいたび ふたたび ぎふの旅 ひだ・みのじまんキャンペーン」が10月1日から12月31日で開催予定である。
これに合わせた事業も展開する。
5月「県民ふれあい会館・東濃の物産と観光展」
県民ふれあい会館は、各種団体の事務所、県民サロン、サラマンカホール等があり、本年度より指定管理者制度導入により、利用促進策、企画をいろいろと打ち出されておられます。その一環で私ども東濃道の駅連合会にもお話があり、当日は岐阜県看護協会の総会が開催されており、県内各地より多くの皆様が利用される予定であることだったので物産と観光PRを行いました。
当日は生憎の雨、初めてのイベントで実績がないのでどれだけの商品を持っていったらよいのか解らず、少々抑え気味で商品をもって行ったところ、予想に反して良く売れてしまい殆どの商品がお昼過ぎには完売状態でした。
お客様の殆どが岐阜県内の方々なので道の駅の認知度も高く、道の駅についての質問等は余りありませんでしたが、岐阜県も岐阜市を中心にした西濃地域と私共東濃地域では地理的に遠く感じられているようで、道の駅の場所を聞かれるお客様が多くみえました。
また、久しぶりにお会いする県庁職員の方、まったくの偶然に出会った知人、告知したラジオのリスナーの方、同パーソナリティー等々多くの方々とふれあう事が出来た有意義な一日でした。(まさしく、県民ふれあい会館である。)
6月「中部ブロック『道の駅』駅長等会議」
6月6日、「道路保全技術センター中部支部」で中部ブロック「道の駅」駅長等会議が開催されました。道の駅の連携等の必要性から今回このような会議が開催され、道の駅関係者、行政関係者約60名の方々が参加されました。
意見交換会では、「『道の駅』利用者のマナーアップについて」、「物品販売について」、「情報提供について」の3つの部会に分かれ活発な意見交換を行い、その後、全体会議で発表を行いました。
私は、「『道の駅』利用者のマナーアップについて」で座長を務めさせて頂きましたが、「利用者のマナーアップ」となると、ゴミ処理、トイレの利用、駐車場の利用、盗難、落書き等々幅広い話題になってしまい、統一の見解、まとめる事は困難でした。
やはり、利用者のマナーが低下する時間は、夜間、人目が無い時に多くなっています。 防犯カメラ、センサーライトの設置により、盗難、落書き、ゴミの不法投棄が少なくなっているようです。
ゴミの問題も、ある道の駅ではゴミの不法投棄に悩まされ、やむを得ずゴミ箱を撤去したところ、その廻りの道路、山、川に不法投棄が増えてしまい、またゴミ箱を設置、廻りの不法投棄は減ったが、道の駅でのゴミの不法投棄は増えてしまったとの事であるが、「廻りを汚されるより良い、これも一種の地域への貢献だと思って諦めている」と切実な悩みを訴えられていました。
その反面、ゴミの分別については、表示さえしっかりしてあれば、数年前に比べれば奇麗に分別して頂けるようです。 トイレットペーパーの盗難への対策としては、夜間、トイレットペーパーはすべて使いかけの物を設置しているそうです。新品は持っていくが、使いかけは持っていかないとの事で効果があったそうです。
それぞれ皆さん創意工夫されていますが、やはり完全になくなる事は無く、根気強く、利用者のモラルに訴え続けるしかないように思う。 その後、懇親会では会議とはまた違うアイデアがどんどん発表され、会談に花を咲かせ、行政サイド、私共運営する者とのコミニケーションが図られたと思う。
6月「石川県・『道の駅』を活用した地域活性化事業モデルプラン報告会への参加」
第1部・モデルプラン発表では、石川県内には18ヶ所の道の駅がある中、能登地域から3ヶ所の取り組みが発表され、特産品の開発とテストマーケティング、ネットワークを活かしたPRの実施、これからの『道の駅』モデル等の報告があり、私ども東濃道の駅連合会、丹羽会長が『道の駅』の連合・連携化の取り組みについて発表させて頂きました。
第2部・各道の駅による産品発表会では、8ヶ所の道の駅より、産品の試食を行いながら、道の駅の自慢、産品、特徴、紹介理由を発表して頂き、コメンテーター、会場内の皆様より活発な意見交換がなされました。その後、東濃道の駅の産品も交えた交流がなされました。
どの道の駅も興味深い産品ばかりで、大変勉強になりました。
産品の交流については、産品そのものをご紹介して頂くというよりは、発表された皆様の人柄、その地域に対する想いが感じられました。 道の駅間の産品交流は、ただ単に商品を売るたげではありません。そこにはやはり地域が必要です。そして、リピート商品になる事が必要です。
私ども道の駅はリピータのお客様に支えられております。
産品交流することにより、商品のアイテムが広がります。
同じ地域内の産品交流でも、取引先の道の駅よりも売れる商品があります。
現在、私共の道の駅では、道の駅おばあちゃん市・山岡より「わさびの粕漬」を仕入れて販売していますが、利用客数では圧倒的におばあちゃん市・山岡が多いですが、「わさび粕漬」の量的にはおばあちゃん市・山岡より私共の道の駅の方が売れているそうです。
道の駅賤母より「ごへ〜いもちのタレ」「あえものの友」を仕入れて販売していますが、賤母で売れて私共では売れないとかその逆も無く、どちらも良く売れるヒット商品です。
このように、他圏域との物産交流は「その地域にわざわざ行かなくても買える」(地域のお客様へのメリット)、「その地域を紹介する」ことになりますが、同地域内でも販路拡大に寄与する可能性があり、新たなビジネスチャンスが生まれると思います。
お客様との会話で「全国には『道の駅』がどれくらいありますか?」と聞かれた時、「現在、約850駅です。」とお答えすると、「じゃ、転勤などあると大変ですねぇ」と言われました。ある時など私共の道の駅を紹介して頂く時に「道の駅きりら坂下店(支店)」と呼ばれた事があります。
スーパーマーケット○×・△□店のように思われているようです。
岐阜県のように5圏域、48駅だとなかなかまとまり難い面がありますが、
石川県の場合、現在18駅、全県的にもまとめ安いと思います。
多少の温度差はあっても、同じ「道の駅」というブランドを掲げている限り、連携することはメリットも多いはずです。これからに期待します。
最後に、今回石川県に出かけた訳がもう一つあります。
3月の能登半島地震です。大変な被害にみまわれましたが、早急に復興し、石川県知事さんが各メディアに出演され、「来て頂く事が一番の応援になります。」とおっしゃっていた言葉がすっと心に残っており、強行スケジュールでしたがお邪魔することにしました。
来春には、東海北陸道が全線開通予定です。
ますます、岐阜県と石川県が近くなります。
今後とも、往来し交流を深めたいと思います。
以上、平成19年4月〜6月、東濃道の駅連合会活動報告です。
執筆者
道の駅きりら坂下 支配人 三尾弘成