HOME > 未知倶楽部コラム > ぎふ・東濃フェスティバルinセントレア

未知倶楽部コラム

ぎふ・東濃フェスティバルinセントレア

2007年03月21日

 3月10日(土)・11日(日)の両日、中部国際空港「セントレア」にて、岐阜県東濃地域(多治見市・土岐市・瑞浪市・恵那市・中津川市)の観光の魅力をPRするイベントを開催しました。私共道の駅も、東濃道の駅連合会のブースを設けて頂き物産販売とPRを行いました。私は仕事の都合で、10日のみ参加しました。

 イベント開催に当たって、オープニングセレモニーが開催され東濃5市の市長も出席し、このイベントへの意気込みを感じました。
 セントレアは、中部地方の国内外からの空の玄関口で多くの人々とが行き交う場所であり、東濃地域がこのようなPRイベントを開催するのは初めてでした。
 また、民間レベルではなかなか出来ない事であると思いますが、今回のイベントには民間の観光施設、中津川市蛭川の博石館や恵那市の中山道広重美術館等も参加して頂き、官民一体のPRイベントとなりました。10日、11日の両日で約8万人の来場者を記録し大盛況でした。

連合会ブース
東濃道の駅連合会のブース
 東濃道の駅連合会では、各道の駅から特産品、お弁当等を販売しました。「道の駅」の認知度も数年前に比べれば上がり、「道の駅」自体を説明することが少なくなりましたが、個々の道の駅は、まだまだ知られていない、「おばあちゃん市・山岡、どんぶり会館は行ったことがある。その他は解らない。」というお客様が多くいらっしゃいました。
 おばあちゃん市・山岡は、大きな水車があり、どんぶり会館は、建物が丼型で個性的なので特に印象に残るのでしょうか? でも、それだけでないように思います。「行ったことがある」と言うお客様は「暖かくなったらまた、行きますねぇ」「また行きたいですねぇ」とおっしゃっていました。つまり、もう一度行きたい場所になっている訳であり、見た目だけの印象だけでなく、目に見えない心に響く魅力が有るのでは・・・と感じました。
 私共の道の駅きりら坂下へは、イベント関係者以外「行ったことがある」というお客様はほんの数人で、認知度はまだまだ低く残念でしたが、逆に考えればまだ知らない人が多いと言うことは新規のお客様になり得る訳であり、広報しがいがあると言うことだ、ビジネスチャンス?として前向きに考えたいと思います。 そして、「道の駅巡り」を楽しまれているお客様も多くみえるように感じましたので、「道の駅」同士の情報の共有もより大切な事だと感じました。

 私共は連合体を組みイベント等に参加していますが、今回のイベントも移動に片道2時間強かかり、土日の2日間、土日と言えば道の駅自体、現場も忙しい日、人手が足りない中での参加、私も今回はどうしても人手の都合がつかず、1日だけの参加でしたが2日間参加された道の駅の方は大変な負担だったことだと思います。
 連合体を組んでいるから、お互いに助け合う事も大切ですが、甘えること無く特定の道の駅に負担をかけないよう心掛けたいと思います。

セントレアステージイベントから
岐阜県立坂下高等学校・マンドリン部   付知町「おんぽい節」
マンドリン部
 
おんぼい節
坂下高校のマンドリン部は昨年まで全国大会のコンクールで21年連続で優秀賞に輝く実力がありますが、部員が減少し現在は5名です。今回のステージでは、OBの7名が加わり、12名で演奏して頂きました。   中津川市付知町には、神宮備林があり、林業が盛んな地です。木材を切り出すときに掛けたかけ声「おんぽいぇ〜」、現在は伝統芸能「おんぽい節」に形を変えています。付知町おんぽい節保存会では通常は100人位で披露しますが、場所の関係でこの日は、30人程度の披露でした。


 このイベントに先立って連合会の定例会を開催しました。

連合会会議
 岐阜県では、この秋「ぎふデスティネーションキャンペーン」 http://www.gifudc.jp/ を開催予定です。それに合わせて東濃道の駅連合では、新たな特産品開発を計画しました。今回の会議では、地元の野菜、岐阜県伝統野菜「きくいも」を使用したお饅頭等を試作、検討しました。今後もいろいろと検討を重ねていき良い物を作り上げたいと思います。
 また今回の会議には、未知倶楽部室から賦勺室長様と北山様にも出席して頂き、賦勺室長から、全国の道の駅の動き、情報発信の重要性、それに対する課題、産品交流等について、私共の連合会についても「仲間意識」をキーワードにお話頂き、とても有意義な会議でした。

 岐阜県伝統野菜(「飛騨・美濃伝統野菜」 http://www.pref.gifu.lg.jp/pref/s11423/dento-yasai/dento-01.htm#3 ) である「きくいも」は、切った時の断面が菊の花の紋様に見える事から、「きくいも」と言われているようですが、同じ東濃地域でも、場所により呼び方が違います。 土岐市周辺では「きくいも」を「はっしょいも」と呼びます。 語源は、物を計る単位「升」、「八升」→八升ほど沢山収穫出来るいも→「はっしょいも」と呼ばれるようになったと言われています。

情報発信について

 大変恐縮な事ですが、私は、過去2回の未知倶楽部情報大賞を受賞させて頂いております。 情報発信とは何か? 改めて考えてみても、うまい言葉が見つかりません。 ただ「素直」に行動しているだけです。

 皆さんは「きりら」と聞いても、「きらら?」「きりら?」となり、何だか解らないと思います。だったら、知って頂くにはどうしたら良いのか? そこから情報発信が始まりました。情報発信の媒体は、テレビ、ラジオ、新聞、情報誌、ホームページ等数多くあります。

 ある人は言います。「きりらはラジオやテレビによく出ているがどうして?」「多額な広告宣伝が使えていいな」と・・・。 とんでも無い、この厳しい中、広告宣伝費など捻出できる訳もなく、ご協力頂いているメディア関係の皆様には大変申し訳無く思っております。皆さんも、ラジオ、テレビ等を聴いたり、見たりしていて、番組の最後に「皆様からの情報をお寄せ下さい」とか「皆様の情報、ご意見をお待ちしております」なんてアナウンスを聴くこと有りませんか? 放送局等のホームページを見ると、「情報、ご意見をお寄せ下さい」と記してあるのを見たこと有りませんか?
 私は、それに「素直」に従っているだけです。

 冗談みたいな話ですが、綺麗な女性アナウンサーに「皆様からの情報、お待ちしています」なんて笑顔で言われたら、「送らなければいかん」と男だったら思いませんか? 送る内容は、やはり自分が感動したり、他人に伝えたい事です。 これが情報発信だと思います。
 この仕事を始めて、椛(はな)の湖自然公園のそば畑を見たときの感動、調べてみると、1ヶ所の作付け面積では岐阜県下最大級、私も当時はそばと言えば「信州」「信州そば」だと思っていましたが、こんなに近くに素晴らしい場所があるなんて・・・と思った感動を伝えたいと思っただけです。

 「観光」という漢字を素直に読んでみると「観る光」→「光を観る」です。人は「光を観るために来る」「光を捜しに来る」のだと思います。
 では、「光」とは何か?を考えると、私共の何処にでもあるものだと思います。日頃は「光」に見えなくても、磨けば光輝く、「光」になるとすれば、「磨く」という作業の一つが情報発信だと思います。

 以前、愛媛県にお邪魔した時、海岸沿いの道の駅では「夕日が綺麗だ」とお聴きしました。時間的な都合で実際の夕日を観る事は出来ませんでしたが、海に接していない岐阜県に住む私にとって、海に沈む綺麗な夕日こそが「光」であると思います。次に愛媛へ行く時には「夕日を観ること」を最優先に考えてお伺いしたいと今でも思っております。

 ただ、流す情報の信頼性を欠くと逆効果になります(当たり前の事ですが・・・)。例えば、メディアで私共の施設を取材、紹介して頂き、それを見たお客様が来店され、紹介内容と違い、期待はずれだった場合、それは苦情になってしまい、評判を落とし、情報発信が逆効果になってしまうので情報発信でお客様を裏切ってはいけないプレッシャーみたいなものも感じてしまいます。
 また、情報発信するに当たり、一緒に働いてる仲間、地域の皆様そして家族の理解、支えが不可欠であり、「道の駅きりら坂下の三尾」、「東濃道の駅連合会の三尾」、「中津川市坂下の三尾」、「中津川市付知町の三尾」(付知町は私の自宅があるところです。)等々を使い分け情報発信する事も必要です。

 まとまりの無い文章になってしまいましたが、これからもピュアな心で素直になり、厳しい中にも遊び心だけは忘れないで行動し、情報発信したいと思っております。

執筆者

道の駅きりら坂下 支配人 三尾弘成

ページTOP