道の駅は地域と人のめぐりあい・田舎づくりに挑戦しよう
2007年03月05日
佐田岬語ろう会(志民になろう)
佐田岬半島は日本一細く、長さは十三里もある半島です。コラムを読んでくださったみなさん、ぜひ地図帳を開いてください。四国は見つかりましたか、愛媛県です。最西端です。細いでしょう。この地域にはほとんど平野は無く、海岸近くに山にへばりつくように集落が点在しています。過疎で高齢化のすすむ、一次産業で暮らす小さな町です。動植物に絶滅危惧種ってありますね。佐田岬は絶滅危機地域に指定されそうです。日本中にたくさんありませんか。
私の考える絶滅危機地域とは、自分たちの地域づくりは自分たちの権利だとしてその実現の為、小さな一歩を行動できる人がいるか、いないかだと・・・
佐田岬半島の中ほどの「道の駅」瀬戸農業公園からいつも発信していますよ。
佐田岬の原風景はすばらしいところです。最近風車が立ち並び地域の風景も変わろうとしていますが、時代の流れか、クリーン・エネルギーも経済活動の金儲けか。けど、地球の温暖化の役にたてばいいことだろう。
私たち佐田岬語ろう会は、3月25日の日曜日に瀬戸アグリトピアという体験宿泊施設(19年4月全館オープン予定)近くの風車の見える道路沿いに、地元によく自生している木を植えますよ。やっぱり自然体の中がいいですよ。農業体験塾から少しばかりのお金を借りて、地元のドングリを拾い、苗を作っているところから提供してもらいます。佐田岬語ろう会は、今お金はありませんので農業体験塾の少しばかりの売上から出世払いで借ります。設計図には、地域の思いいれや、原風景は、書けないのでしょうね。設計図にない地域の思いやたましいを入れたいと思います。出来ることから一歩づつ。
「道の駅」は地域づくりを応援します。
農業体験塾の挑戦
〜地域農業のすべての資源を活かした体験に取り組んで〜
|
「道の駅」は地域と人の掛け橋
地域づくりの活動は難しいとよく言われますが、地域が連携することは確かに難しいですね。「道の駅」に出荷している人にイ ベントのお願いをしても、ツーリズムのお願いをしても、行動にはなかなか移してくれませんね。自分の立場や利益が前にでると思うようではうまくいきません。佐田岬〔伊方町〕は、これから訪れるお客さんにとっては、いろいろな公共施設があるため、それなりに便利さを感じるかもしれません。
私は都会のような便利さを求めてはいません。
田舎づくりは、都会の便利さを追求しているのではありません。田舎がいくら都会づくりをしても都会には勝てません。地域の差別化もできません。ほんものなんて到底無理。気候風土のなかにこそ良さがあり、地域の人の営みにこそ田舎の良さであり、他所には無い魅力だと信じています。
佐田岬半島は他所にはないこだわりを持った地球の財産です。そこに住む私達はお金がなくても、地域に根ざした志民でありたいと願っています。
私がいろいろなグループに所属しているのは、もがいている証拠です。先進事例にはなれなくても、志をもった先発事例をつくるために、もがいているのかもしれません。
「愛媛良いとこ一度はおいで、佐田岬もっと良いとこ一度はおいで、細く長くは人生そのもの。」
四国最西端ですよ。灯台がありますよ。九州が見えるのですよ。山の上からはふたつの海が見えますよ。みかんがおいしいですよ。瀬戸金太郎(サツマイモ)は作り手のみえるほんもののおいしさですよ。
私達はほんもの〔作り手の見える〕づくりと田舎づくりに挑戦します。
執筆者
道の駅瀬戸農業公園 成本利久