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事務局だより Vol.28 (2013.3.14発行号)

2013年03月14日

☆o。今日のエコ発見記。o☆

前回に引き続きEV用充電設備設置購入補助金(経済産業省の補正予算
1005億円)に関する情報です。

経済産業省の担当が全国の都道路府県を訪問してビジョン策定に関する
説明会を行っています。都道路府県がビジョンの中に設置場所として指
定しますとそこへの設置補助率(機器+工事代)が1/2から2/3に上がります。
大変なメリットですが果たして道の駅の皆様はどのようにお考えなのか。
それを調べる為に未知倶楽部では3月1日から未知倶楽部に
加盟している道の駅(438駅)に対して緊急アンケートを行いました。

以下が結果です。回答駅(141駅、回答率32%)

質問その1)
補正予算を使って充電器を設置することに関して行政から説明を受けたかどうか。

受けた       25駅  (18%)
全く受けていない  116駅  (82%)

質問その2)
補正予算を使って設置することに対する意見。

賛成        109駅 (77%)
反対         17駅 (12%)
わからない      15駅 (11%)

賛成理由(主なもの):
@EV普及はこれから増す。
A利用者増に期待。
Bエコの視点から良い、EV普及への弾みとなる。
C道の駅エコステーション化計画ではEV用急速充電器は最重要である。
D蓄電機能もあれば災害時対応も可能(一挙両得)である。
E公的な場所が大切。その中でも道の駅は適している。
F道路利用者の公共施設なので設置は当然と考える。
Gインフラとして必要。ガソリンスタンドも要望が多い。
H災害時にも役立つ。
I公共施設として利用者のニーズに応え、快適に利用できるように協力すべきである。
J時代の流れ、時代の要請である。
K集中的なインフラ整備なくしてEV普及は望めない、急務である。

反対理由(主なもの):
@交通量が少ないので需要は少ない。人手不足なので管理は大変。
A当地ではEVが少なく、判断できない。
Bラニングコストの負担問題、近隣市町村の設置状況を把握したい。
C設置しても客入りは変わらないと思うため。
D現段階ではEV価格が高め走行距離も短く、普及率が低いから。
Eメンテナンス、スペースが問題。
F夜間人通りが殆ど無いのでいたずら、盗難リスクが大きい。駐車場が
 狭い。海の近くなので塩害リスクがある。
G電気代、管理についての詳細が不明。

質問その3)
もし設置という話になり補助金の欠け目(非補助率部分)が発生した
場合、補填する事が出来るか?(補填者は行政あるいは運営している
第三セクター等の会社)

○市町村が決めるが可能性はあるかも   12駅(9%)
主な条件:
@設置後の収益が見込められること。
A設置期間中に補填分を回収できること。
B国交省からの働きかけが必要
C災害時の電源確保等の目的が加われば。
D工事費の負担が100万円以下ならば。
Eラニングコスト分を利用者から徴収することができれば。

○先ず無理だろう 64駅    (45%)
主な理由:
@役場は設置を急務と思っていない。
A負担金額が大きいため。
B市としてEV普及、設置計画がないため。
C市に5駅あるが、自分のところだけでは無理だろう。

○不明及び未回答 65駅    (46%)

未知倶楽部事務局のコメントを下記します。

1)経済産業省が力を入れて都道路府県を中心とした自治体へ出向き本
予算の趣旨説明、ビジョン策定依頼をしておりますが殆どの道の駅はそ
の説明を聞いていないということは驚きです。道の駅代表がその説明会
に参加要請を受けていなくても都道路府県なり市町村から道の駅への説
明が必要です。現場である道の駅が一番道路利用者の意向が見えていま
す、また彼らが管理をするのです。この結果は大変残念です。

2)殆どの道の駅は設置に対して賛成です。道路利用者に対する公共イ
ンフラという位置づけで説明しているのが特長です。またEVを普及促
進させる責務を述べている意見が多いです。嬉しいのは道の駅エコステ
ーション化計画の趣旨を理解しつつ、単なる充電機能だけでなく災害時
対応を想定して蓄電機能があれば望ましいという意見があることです。
EV用だけでなくもっと大きな視点で充電設備の機能なり可能性を見ている
ことの証です。

3)設置反対の意見の主な理由は市町村が財政的負担が難しいと感じて
いることです。またラニングコスト負担増が道の駅の収益悪化につなが
ることへの不安もあります。注目すべきは国交省への期待です。道路利
用者の利便性を図るのが道の駅の役割です。その位置付けを理解してい
る省庁が何らかのアクションを取ることが望ましいというものです。

せっかくの国の大型予算です。是非とも全ての道の駅へEV用充電設備が
設置されEVが全国通津浦々に走行し、普及拡大が行われ、環境問題始め
国民の暮らしの向上につながることを祈っています。

執筆者

未知倶楽部事務局

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