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事務局だより Vol.19 (2012.11.15発行号)

2012年11月21日

☆o。今日のエコ発見記。o☆

11月6日のResponseより以下記事を転載します。

『日産自動車の志賀俊之COOは11月6日に横浜市の本社で開いた決算会見で、
電気自動車の普及状況について聞かれ、「EVの販売が少し低迷していると
いう報道をみると、正直言って非常に残念で悔しい」と述べた。
志賀COOは「地球温暖化問題、あるいは資源エネルギーの問題で、人類は
いずれどこかの時点で化石燃料から再生可能エネルギーで走る、持続的な
モビリティに移っていく必要がある。それを日産がリスクを負って、量販
メーカーとしてグローバルに展開を始めた。色んな状況は確かにある。
但し我々は、それだけの覚悟と大義をもってEVの普及をやっていくという、
そういう熱意で頑張っている」と強調した。その上で「EVの販売を通じて
色んなことが分かってきた。お客様がEVを買うことに躊躇する理由であっ
たり、買った後で困る理由、あるいは喜んで頂いている理由であったりと、
色んなことがだんだんわかってきた。そういうものがわかってくると対策
のメニューが打てる。そのメニューを今、色々と作って実行に移している
ところ」と説明した。さらに「『リーフ』は発売以来4万2700台、日本で
1万9000台販売した。もっともっと普及させたいという思いで、私自身、
EVの緊急的な拡販のチーフの責任者になって、しっかり進めていこうとい
うことで全社挙げての取り組みを推進している」ことも明らかにした。』

EVの世界を牽引する日産は大変な苦戦を強いられている様です。

さて、今年の9月 未知倶楽部の会員道の駅に対して急速充電器に関する
アンケート調査をしたところ大変興味深い結果が出ました。

回答数161駅(435駅のうち)
【質問その1】 道の駅でEVを見かけたことがあるかどうか。
 回答)ある 83駅
【質問その2】道の駅に急速充電器を設置しているか?
 回答)いる 21駅
【質問その3】道の駅に急速充電器を設置したいと思っているか?
 回答)思う 55駅

EVは航続距離の問題があり、未だ遠距離に対応する為の急速充電器の設置
が不十分なので走行は都市部中心として利用シーンは近隣への買い物、子
供の塾の送り迎え等に限定するというマーケティング手法を日産、三菱は
取りましたが、現実には田舎に立地している道の駅の内約半分で見かけた
ことがあるということは都市部とその近郊というレンジを越えてEVがじわ
じわと拡散しているということです。これは自由に走り回りたいという
ドライバ-をクルマの性能の限界により[鳥かご]に押し込めることは出来
ないということの証左かもしれません。[鳥かご]からEVを解放するために
は急速充電器を全国津々浦々に設置するしか方法はありません。
しかしながら道の駅での設置率は僅か13%しかないです。(全国1000の道
の駅では約60の道の駅ですので6%程度)都市部には十分な急速充電器が
あるにも関わらず、EVが立ち寄る率が高いコンビニへの設置を進めている
という話も聞きます。点在率の少ないところに均等に配置するのが適切な
のに逆を行っている様にも感じます。
唯一の救いは、道の駅の側で急速充電器の価値を認めていることです。
めったに立ち寄らないEVの為にスペースを確保することは不合理ではない
かとも思えますが、道の駅側は急速充電器を設置することイコール環境へ
の積極的取組みという風にプラスに捉えてくれております。日産は迷走を
している模様ですが、今直ぐにでもやらねばならないことは、全国どんな
ところでもEVが走れる様に基礎インフラである急速充電器を設置する事で
しょう。道の駅は極めて重要な味方だと思うのは私だけでしょうか。
執筆者

未知倶楽部事務局

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