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事務局だより Vol.16 (2012.10.10発行号)

2012年10月17日

☆o。今日のエコ発見記。o☆

10月4日、5日に北海道十勝地方にある道の駅を訪問しました。
目的は当然ながら道の駅エコステーション化計画を推進する為
です。中札内、虫類、鹿追、浦幌、更別にある道の駅及び所管
する市町村の職員、一部では首長の皆様と話し合いました。
その時の話を踏まえた考察です。

道の駅エコステション化計画を実現する為には自然エネルギー
を取り入れる装置(太陽光パネル等)そのエネルギーを貯める
蓄電池、それと電気自動車を動かす為の急速充電器等が必要で
す。これらは全てハードです。ソフトの大切さや、想いを唱え
たとしても、やはり科学文明の利器であるハードは最低限必要
です。

ではこれらのハードはどのようにして手に入れるのでしょうか。
市町村財源は限られています。一千万円どころか数百万円の購
入資金が無くて困っているのが実情です。‘来年度の予算に織
り込んでください。’と頼むのは簡単ですがそのお金が無いの
です。その場合どうしたら良いのでしょうか。

その解決法は、今まで金を生み出さなかった、あるいは金を食
いつぶしていた施設、土地等の遊休物件の有効活用です。

道の駅で云うと施設の屋根、施設内の空き地、隣接する公共空
間の日射量を図り、それを活用して事業をしようとする企業へ
その物件を賃貸してその代わりに発電事業をさせることです。
今までゼロだった資産が賃貸料収入というプラスの収入へ変わ
ります。

現在北海道でも多くの企業が日射量の多い優良物件を漁り発電
事業を行おうとしております。遊んでいた土地だから良いでは
ないかという考えに対して私は反対しませんが、一方で少し疑
念も感じます。もし災害に遭った時、あの屋根なり土地が燦々
たる太陽の光を受けて生み出している電力というエネルギーは
どうなるのか。困っているその土地の人は利用できるのか?

道の駅エコステーション化計画は飽く迄も太陽光事業を地域財
源不足を補う手段として活用するだけであり、災害時では当然
そのエネルギーは地域の為に役立てるという絵を描いておりま
す。太陽光発電事業(全量固定価格買取制度)により企業が儲
かるだけでなく地域での有事に役立たねばその価値は不十分です。

地域の資産、使われているモノも未活用なモノも地域のモノで
す。国の色々な施策により地域にとってどのように豊かな形と
すべきかは地域の皆様自身で考えねばなりません。
「道の駅エコステーション化研究会」ではこういうテーマにつ
いてじっくりと討議したいです。
執筆者

未知倶楽部事務局

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