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事務局だより Vol.11 (2012.8.22発行号)

2012年08月29日

☆o。今日のエコ発見記。o☆

道の駅を災害時の防災拠点、緊急時対応拠点として各自治体が
発電設備、備蓄倉庫、簡易トイレ等を進めております。
今年5月29日付けの日経によれば防災拠点化を進んでいる主な
道の駅は、以下の通りです。
@福島県よつくら港(停電時に利用できる太陽光蓄電システム)
A長野県信州新野千石平(備蓄倉庫、防災井戸)
B岐阜県星のふるさとふじはし(太陽光発電を使ったエネルギーシステム)
C福井県シーサイド高浜(停電時に利用できる充電システム)
D愛知県藤川宿(災害トイレや自家発電設備の設置予定)
E福岡県おおとう桜街道(防災倉庫)

記事に掲載されている道の駅以外にも防災拠点化を進めている
ところがあると思います。

一方で考えたいのは各自治体レベルではなかなか進めにくいという
ことです。財政的にゆとりがある道の駅は可能で、そうでないとこ
ろは無理というのであれば問題です。道の駅の場合緊急時に集まる
のは必ずしもその土地の住民だけではありません。ドライバーの
多くは域外の方です。道の駅での防災拠点化により、誰を救うのか
という視点を持つことが必要です。

今でもよくある議論です。これは防災拠点とかではなく平時での
道の駅論です。‘道の駅は地域の為、域外の人の為、何れの為に
存在しているのか?’という議論です。
地域特性、季節的要因もありますが、私はどちらではなく、どちらも
という立場です。否、元々の道の駅建設の考えはドライバー、それも
地域をまたいでドライブするドライバーですので、むしろ域外の
人に重きを置くというのが正しいかもしれません。。

とするとこの防災拠点化構想ですが、域外の人が集中した場合にライフ
ライン(電気、通信、水、食料、医療等)の内で何に優先順位を置いて
取り組むべきと考えているのでしょうか。

色々なケースを想定した結果これこれしかじかの設備(ハードウェア)
をこれこれしかじかの規模で置くこととしたという理論的なアプローチ
無くして自治体の資金に見合った対応をするのは如何なものかと考えて
しまいます。やはりこういう議論は市町村、県任せではなく国が中心
となって進めないとパッチワーク型の漏れの多い態勢となることを
懸念します。
執筆者

未知倶楽部事務局

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