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事務局だより Vol.8 (2012.7.25発行号)

2012年08月01日

☆o。今日のエコ発見記。o☆

先週久しぶりに札幌へ出張してきました。最後に訪問したのが昨年12月。雪に覆われた
白い空港の姿が瞼に残っていましたので、空港に接近するにつれ濃緑に色づく草木が
広がるのを見て北海道にも暖かい日が到来したのだと感慨深く思った次第です。

さて、今回の札幌出張の目的は「道の駅エコステ化計画」を如何にして北海道で
展開させるか、関係者と協議を行う為です。ある方に私から説明した内容が下記です。

1. 「道の駅エコステ化計画」を一つの単独の道の駅で実現してもその効果は限定的
  である。例えば災害時。緊急対応用の電気、水、食料等を備蓄してもその道の駅
  自身が全損近く被災してしまえば地域住民は救えない。

2. ところが隣接する幾つもの道の駅が同時に災害への備えをすればある道の駅が被災
  しても隣の道の駅が救援に駆けつけ救える。スケール的には約10ヵ所程度の道の駅
  が一つの連合体を組むのが理想的である。

3. その上で全ての道の駅が標準装備しなければならない備蓄品を決める。つまりどこ
  の道の駅へ行っても必ずある物資のことである。更に道の駅の立地条件、規模等に
  基づいて他の9の道の駅が必要とするケースを想定して余分に備蓄しなければなら
  ない品と量を割り当てる。要は部分最適ではなく全体最適的な考えの導入である。

4. このような考えは災害時だけでなく平時でも役立つ。電気自動車用の急速充電器を
  ある道の駅にポツンと置いても電気自動車は普及しない。隣接する道の駅同志で
  電気自動車のドライバーの立場に立って配備をしなければならない。ドライバーは
  電気自動車の航続距離に不安を憶えているのである。であれば全道の駅が連携して
  その不安を除去すべく皆で充電器を設置する動きを取るべきである。その際全ての
  道の駅が高価な急速充電器を置く必要はない、起点、重要中継地、緊急充電地と
  いう風に各道の駅の役割を色分けして各道の駅に相応しい充電器を設置すれば良い。
  これも上述、全体最適論の導入例である。ブロック全ての道の駅に充電器が設置さ
  れれば、環境を配慮したドライブツアー企画(エコ・ドライブツアー)を作ることが
  出来るという考えの実現は次のステップの話である。

5. 鉄道の駅も一日数百万人乗降する新宿、渋谷、池袋駅と一日百人も乗降しない田舎路線
  の駅と同じことをしても仕方がない。求められる役割と提供しなければならない機能は
  異なる。このようにして各道の駅を分析して割り当てをしなければ総合的な対策は取れない。


2015年青函トンネルを潜り、函館まで新幹線が延伸します。新幹線が停まる木古内町は
以西の周辺町の観光振興の面で大きな役割を演じます。
是非9つの道の駅が連携して道の駅エコステ化計画の先進モデルを作って欲しいです。
執筆者

未知倶楽部事務局

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