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九州道の駅探検記

第80回九州・山口 道の駅探検記 道の駅 不知火(熊本県)

2012年02月29日

道の駅不知火物産館
道の駅不知火物産館

デコポン「不知火」
デコポン「不知火」

不知火付近のビニールハウス群
不知火付近のビニールハウス群
    先日、道の駅不知火(熊本県)に立ち寄りました。道の駅のある不知火町(現在は宇城市不知火町)は蜃気楼の一種である「不知火」が見れる八代海に面した風光明媚な地にあります。海に面した山間地にはデコポンをはじめとした柑橘系の栽培と葉タバコの栽培が盛んな農業中心の地域です。

  「道の駅不知火」には温泉、レストラン、物産館の施設があります。訪問した時はあいにくの雨模様で平日の午前中という時間帯でしたが温泉には地元客が多く訪問しており、地元に愛されている道の駅だなと印象を受けました。

  私が好きな物産館には、ちょうどシーズンの地元で採れた柑橘系の商品が所狭く並べられています。丁度12月からデコポンのシーズンという事もあり、「デコポン」が集中的に販売されています。また魚屋さんのテナントも入っており生簀で海の幸も販売されています。


  この「デコポン」とは熊本果実連が2005年に商標登録した名称で、正式な品種名は『不知火』といいます。糖度13度以上、クエン酸1%以下のもので、「日本園芸農業協同組合連合会(日園連)」傘下のJAから出荷される『不知火』が、「デコポン」として流通しています。
  2月に出荷時期を迎えるデコポン(不知火)は、贈答用としても多く利用され、みかんの中でも人気の高い品種です。清見(きよみ)とポンカンの交配種で、頭の部分が独特な形で出っ張っているのが特徴。誕生した当初は、見た目が良くなかったので、あまり人気がなかったようですが、甘みが強く、袋ごと食べられる手軽さが評価され、現在のような人気の品種になりました。
ハウスで加温栽培のものが12月初めから、無加温栽培や路地栽培のものが2月から出荷され、5月初旬まで出回ります。   そもそもこの不知火がある八代海沿岸では「塩トマト」や「サラダ玉ねぎ」など優れた野菜果物や、海の幸も豊富で、九州の付加価値農業の草分けのような地域です。実際に郊外を車で走ると大型のビニールハウスが所狭しと並び大規模な投資をした農家が多いことが分かります。
 そういった付加価値の高い産品が季節ごとに並ぶ「道の駅不知火」は私が注目する道の駅の一つです。
執筆者

三雲浩嗣

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